2018/01/24
カール・ラガーフェルドが語る、「セリーヌ」のエディ・スリマン
2018/01/24
「シャネル(Chanel)」オートクチュールのバックステージで、スターやエディターに囲まれていたカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)。そんな彼が纏っていたのは、もちろんエディ・スリマン(Hedi Slimane)のブラックタキシードだ。

「ああ、これはエディの『サンローラン(Saint Laurent)』だよ。でも、彼はわざわざタグを切り取って、代わりに私の名前を入れてくれたんだ。私には、背中についていると困る名前が幾つかあるからね!」とカール・ラガーフェルド。イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)とカールの間の確執は有名な話だ。
エディ・スリマンの「セリーヌ(Céline)」就任について問われると、「『セリーヌ』にエディというのはいいと思う。ベルナール(・アルノー)の考えは素晴らしかったね。エディには、パリに戻って来てほしいと考えていた。彼とは本物の友人だし、軽い関係じゃないんだ。彼がいなくて寂しかったよ。素晴らしい人物だ」と語った。
「セリーヌ」は、エディ・スリマンをアーティスティック・クリエイティブ・イメージディレクターに起用したばかり。ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)が会長を務めるLVMHグループ傘下のブランドの一つだ。
クリスチャン・ディオール(Christian Dior)社からLVMHファッショングループ(LVMH Fashion Group)トップへと移ったシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)が、スリマンの上司となる。トレダノ氏の後継としては、ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)がディオールCEOに就き、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)とクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)がそれぞれ手掛けるウィメンズとメンズファッション事業を監督する。
「ピエトロ・ベッカーリにとっては大変だろうね。『フェンディ(Fendi)』から『ディオール』のトップになるんだから。クリスとマリア・グラツィアにとっても厳しい状況になるだろう。でも、そうだな、エディはプロの殺し屋さ。そこが気に入ってるんだ。シドニー・トレダノにとっても良いことだと思わないか?」とラガーフェルドは笑う。
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