2019/01/10
ミラノ メンズ開幕、会期は縮小も内容は刷新
2019/01/10
1月11日に開幕するミラノ メンズファッションウィーク。トップバッターを飾るのは、アレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)手がける「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」のショーだ。フィレンツェの「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」とパリに挟まれた日程のほか、昨今のウィメンズ・メンズ統合の動きや発表都市の移動などが影響し、ファッションウィークの会期自体は縮小することとなったものの、プログラムの刷新には成功した。

欠席するメゾンとしては、メンズのランウェイをパリへと移す「ジル・サンダー(Jil Sander)」や、1月8日にローマでショーを行う「モスキーノ(Moschino)」、そしてニューヨークのウィメンズ期間中にコレクションを発表することに決めたストリートブランド「パームエンジェルス(Palm Angels)」などがある。
一方で、ファッションウィークを主催するイタリアファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)(以下、CNMI)も対策を講じており、今シーズンは若手デザイナーに焦点を当てる方針だ。今回は3日間で合計27のランウェイが予定されており、そこに「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」といった"オフ"スケジュールのショーが加わる。先シーズン参加していた8組が不在となるも、新たに参加するブランドも8組と相殺された形だ。
「Who is on Next? Uomo 2017」で優勝したルカ・マリアーノ(Luca Magliano)のほか、昨年6月の「ピッティ」でゲストに選ばれた山岸慎平の「ベッドフォード(Med J.W. Ford)」、そしてValerio Farinaの「Numero 00」、Giorgio di Salvoの「United Standard」というイタリア発の2ブランドなどがミラノでのデビューを飾る。
他にも、先シーズンにミラノで初のプレゼンテーションを行った「Spyder」が披露するランウェイショーをにも注目が集まる。カナダ人スキー選手David Jacobが1978年に設立したアメリカ発スキーブランドで、2018年「ウールマークプライズ」勝者のChristopher Bevansをデザイナーに迎え、メンズ・ウィメンズのライフスタイルブランドとして再スタートを切った。アクセサリーはPeter Brunsbergが手がけている。

「エンポリオ・アルマーニ(Emporio Armani)」メンズのショーをミラノの空港で行ったアルマーニは、今回メインの「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」がウィメンズ期間中に男女混合のショーを披露するため不在となる。
また、「Vien」、「BESFXXK」、「ハンティングワールド(Hunting World)」も欠席する一方で、老舗メゾン「ブリオーニ(Brioni)」はパリからミラノに復帰する。
先シーズン実験的に開始されたストリート向けの展示会「「White Street Market」は、12日〜14日の期間中、一般人と業界関係者の双方に門戸を開く。
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