2020/01/14
ミラノ、ピッティ:2020年秋冬メンズトレンド
2020/01/14
フィレンツェの「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」からミラノ ファッションウィークまで、イタリアのメンズシーズンで見られたのはよりドレッシィな男性像だ。

アーティザナルなアイテムが目立った今シーズン。特にペザントセーターやブーツなど、少しカントリーな要素を取り入れるスタイルも。
一方で、パーツ別に取り外せるテーラードやオーバーサイズのウィークエンドバッグといった"エスケープ"トレンドも目についた。
ボリュームコート
「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」のシアリングやパッファージャケット、「フェンディ(Fendi)」のAラインコートなど、ボリューム感のあるアウターが来シーズンの主流アイテムに。「プラダ(Prada)」は大振りなチェックで提案したほか、「エトロ(Etro)」のブランケットコート、「ミッソーニ(Missoni)」のマーク・ロスコ調カラーのエコファー、「ゼニア(Zegna)」のウールコートなど、主張のあるデザインも登場している。中でもオーバーサイズのシルエットが目を引いたのは「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」で、床を引きずるほど長いダブルフェースのシアリングコートは、8インチのラペルで仕立てた。
ビッグニット
「ドルチェ&ガッバーナ」が見せたビッグサイズのケーブルセーターは、親指ほどの太さのハイパーローゲージだった。「フェンディ」もケーブルニットのロゴマフラーを提案し、「サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」のショーでも冬のマウンテンリゾートにぴったりなニットが目立った。

ソリッドかつ軽量なシューズ
「プラダ」から「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」、「フェンディ」まで、多くのブランドがソールの厚いブーツを足元に合わせていた。しかし、持ってみると以外にも重量は軽い。「ステラ マッカートニー」の水に浮くようなモデルはもちろん、「トッズ(Tod’s)」の「No_Code」スニーカーはなんと300グラム以下という軽量化を実現している。
コーデュロイがリバイバル
畝の太さや質感も様々に、コーデュロイが表舞台にカムバックを果たした。特に「ブルネロ クチネリ(Brunello Cucinelli)」は、クチネリ氏本人もディナーパーティーやショールームにホワイトのコーデュロイジャケットを纏って現れた。
デタッチャブルテーラード
トリプルレイヤーのコートを、マホガニー、キャメル、ベージュのミンクで仕立てた「フェンディ」をはじめ、複数のパーツで構成されたコートを提案した「サルヴァトーレ・フェラガモ」も。

ロゴ熱は加速
「フェンディ」から「エンポリオ・アルマーニ(Emporio Armani)」の「R-EA(Recycled Emporio Armani)」にいたるまで、今シーズンはロゴがランウェイを席巻した。「ステラ マッカートニー」も、トレンチの背中にブランドロゴとロンドン旗艦店の住所をあしらっている。
ブライトカラー復活
カジュアルからハイブランドまで、鮮やかなカラーが目を引いた。「トム・フォード(Tom Ford)」はシャーベットピンクのディアスキンブルゾンにサテンスーツを、アウターブランド「K-Way」はバブルガムカラーのナイロンパーカやパッカブルウィンドブレーカーを提案した。
不許複製・禁無断転載
© 2023 FashionNetwork.com