2018/06/14
ミラノ メンズ:ランウェイショー統合でウィメンズが目立つファッションウィークに
2018/06/14
ミラノ メンズファッションウィークが6月15日に開幕する。メンズは縮小し続けている印象だが、メンズ・ウィメンズを同時発表する動きが活発になるなか、ミラノも統合ランウェイで盛況となりそうだ。

メンズ期間の一番手となる「アルベルタ・フェレッティ(Alberta Ferretti)」は、早速ウィメンズの2019年春夏コレクションをランウェイで披露する。そして最終日には、「ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)」がメンズとウィメンズのプレコレクションを同時に発表。
「メンズとウィメンズの壁が完全に取り除かれたことが面白い。完全にね!『アルベルタ・フェレッティ』、『ステラ・マッカートニー』、『アールト(Aalto)』の3ブランドはウィメンズをメンズ期間に発表するが、他にも若手から大手まで、様々なブランドが男女の垣根を超えてコレクションを披露する。大きな変化だよ」とイタリアファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italian)(以下、CNMI)のカルロ・カパサ(Carlo Capasa)会長。
「ダックス(Daks)」、「ディースクエアード(Dsquared2)」、「フランキー・モレロ(Frankie Morello)」、「ハンティングワールド(Hunting World)」、「イザベル・ベネナート(Isabel Benenato)」、「M1992」、「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(Marcelo Burlon County of Milan)」「ニール・バレット(Neil Barrett)」「パームエンジェルス(Palm Angels)」、「サルトリアル・モンク(Sartorial Monk)」 「スンネイ(Sunnei)」もメンズ・ウィメンズを同時発表するブランドとして名前が挙がっている。また、「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」のパーティーとランウェイショーが合わさったステージも見逃せない。

「アルベルタ・フェレッティ」の後には「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」のショーが控えている。デザイナーのアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)は、1975年に建てられたモンダドーリ出版社の本社ビルを会場に選んだ。オスカー・ニーマイヤー(Oscar Niemeyer)による素晴らしい現代建築だ。
「まるで本のページがはためいているような建物だよ。前に大きな池が広がっていて、モデル達はその脇を歩く。良い夕焼けを期待しよう」とサルトリ。
初日にはCNMIによる若手支援の一環として、「Milano Moda Graduate」と題した合同ランウェイショーも行われる。イタリアのファッション専門学校に通う学生が参加し、同国の新文化相アルベルト・ボニゾーリ(Alberto Bonisoli)大臣も出席するという。
もちろん、今シーズンデビューを飾るフレッシュな顔ぶれも。ロンドンでファッションを学んだドナ・キム(Dona Kim)とジェイ・リム(Jae Lim)が立ち上げた「Besfxxk」は、ミリタリーウェアの機能性とクラシックなテーラードをミックスしたスタイルが特徴だ。地元イタリアからはヴィンチェンツォ・パラッツォ(Vincenzo Palazzo)による「Vien」が登場。

また、韓国の「Spyder」、フランスの「Ih Nom Uh Nit」、イタリアの「Doucal’s」や、ロベルト・カヴァリ(Robert Cavalli)の息子ロバート・カヴァリ(Robert Cavalli)手掛ける「Triple RRR」なども初参加となる。
他に、「ディーゼル(Diesel)」の「レッドタグプロジェクト(Red Tag Project)」第2弾として、「ワイ・プロジェクト(Y/Project)」のグレン・マーティンス(Glenn Martens)を起用したコレクションも披露される。
「ファッションショーを行うブランドもあれば、展覧会やプレゼンテーションを選択する向きもある。形式による違いがなくなりつつある。カレンダーも、ショーとプレゼンテーションを分けずに統合した。4日間で70近いコレクションが発表されるんだ。忙しくなるだろう」とカパサ会長。
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