Reuters
2017/03/09
フルラ、16年は24.5%の増収 日本市場と空港売上がけん引
Reuters
2017/03/09
フルラ(Furla)は、16年通期業績について、前年比24.5%と大きな増収となったことを発表した。主要マーケットである日本と、空港での売上がけん引したという。
近くミラノ証券取引所へ上場すると見られている同社だが、比較的手頃な価格のレザー製品が市場の需要に一致し、ここ5年で売上高を倍以上に伸ばしている。

より高価格のラグジュアリーブランドも、中国での消費減退とテロの影響による観光客数減少によりここ2年ほど苦戦してきたが、徐々に持ち直し始めている。
昨年5月、「フルラ」はタンブリ・インベストメント・パートナーズ(Tamburi Investment Partners)と3000万ユーロ(約36億4700万円)の増資契約を結び、将来的な株式上場の計画を明らかにした。
今回発表された同社の16年通期売上高速報値は、4億4200万ユーロ(約537億3500万円)。為替の影響を除くと22%増で、既存店ベースでは9%増となっている。
全世界262ヵ所にある空港内店舗の売上高は、16年に前年比40%と大きく伸びたが、17年は更なる増収を見込んでいるという。
日本は売上の4分の1近くを占める主要な市場となっているが、16年通期は31.7%の増収を記録した。また、本国イタリアの売上高は18%増、その他の欧州諸国では23.5%増となった。
16年のEBITDAは48%増とのことだが、コア利益については公表されていない。
16年には新規に30店舗を開設したフルラは、今後中国、オーストラリア、ドイツ、イギリスにまた新たに出店する予定だという。
(2017年3月9日現在、1ユーロ=122円で換算)
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