×
242
求人
PATAGONIA
ホールセール部門:セールス レップ_西日本担当
正社員 · 横浜市
PATAGONIA
IT Director
正社員 · 神奈川県
PATAGONIA
ホールセール部門:ディーラーサービススタッフ
正社員 · 神奈川県
PATAGONIA
ホールセール部門:セールス レップ_東日本担当
正社員 · 神奈川県
ADIDAS
Manager, Human Resources Business Partnering
正社員 · TOKYO
QVC
sr IT Project Manager
正社員 · CHIBA
QVC
Program Planner / プランニング&プログラミング部門 番組編成 プログラムプランナー
正社員 · CHIBA
ADIDAS
Manager Key Account (Lifestyle)
正社員 · TOKYO
CROCS
Marketplace Specialist, E-Commerce
正社員 ·
ADIDAS
Manager Assortment Planning, Concept to Consumer, Brand Adidas
正社員 · TOKYO
NEWELL
Sales Representative - Aprica
正社員 · OSAKA
NEWELL
Senior Manager, Ecommerce
正社員 · MINATO CITY
L'OREAL GROUP
Japan Group Product Manager (Ldb, la Roche-Posay)
正社員 · Tokyo
L'OREAL GROUP
Japan D2C Ecommerce & Digital Services Project Manager (Shu Uemura International)
正社員 · Tokyo
L'OREAL GROUP
Japan Trade Marketing Project Manager (Luxe)
正社員 · Tokyo
L'OREAL GROUP
Japan Product Manager (Luxe, Ysl)
正社員 · Tokyo
ESTÉE LAUDER
Demand & Execution Planning Senior Manager
正社員 · Chiyoda City
L'OREAL GROUP
Japan Purchasing Excellence Mgr/ Lead (Indirect Purchasing)
正社員 · Tokyo
L'OREAL GROUP
Japan Brand Contents Manager (Shu Uemura International)
正社員 · Tokyo
L'OREAL GROUP
Area Customer Manager (sp/Variety) (Takami)
正社員 · Tokyo
L'OREAL GROUP
Japan Privacy & Legal Counsel
正社員 · Tokyo
L'OREAL GROUP
E-Business Manager / Specialist (Takami)
正社員 · Tokyo
掲載日
2019/09/24
シェアする
ダウンロード
記事をダウンロードする
印刷
印刷
テキストサイズ
aA+ aA-

ミラノFW総括:気候問題がファッションにも波及

掲載日
2019/09/24

 今シーズンのミラノ ファッションウィークには大きな転換が見られた。大手メゾンの多くが環境問題への取り組みを見せたほか、若手デザイナーたちも気候変動問題に対する警鐘を鳴らし、ファッション産業全体の意識の高まりが感じられる。

Marni SS 2020 - © PixelFormula

 
  「マルニ(Marni)」のフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)は、明確で具体的なメッセージを打ち出した。ブラジル旅行から戻ってきたリッソは、アマゾンの火災に大きなショックを受け、「自然保護の緊急性を訴えたいと思った」という。再生プラスチックを使ったヤシの木のセットや、コレクションの中にも余り布を使ったアイテムを取り入れるなど、彼なりの取り組みが見えた。
 
 オンワードラグジュアリーグループ(Onward Luxury Group)のサステナブルなオリジナルシューズブランド「フォワード(F_WD)」もミラノでローンチパーティーを開催したが、「Be part of the solution」、「React」、「Reduce」といった言葉がスニーカーに描かれていた。クリエイティブディレクターのラファエル・ヨン(Raphael Young)は「こういうメッセージをロゴにすることで、人々を啓発したいと思う。今すぐに行動しなければ手遅れになる」と話す。スニーカーは100%リサイクル素材で作られており、リサイクルも可能だ。「長い間いくつものラグジュアリーメゾンで働いてきたけれど、何か違ったやり方で生産できるとわかったんだ」。

 ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)は、ブランドの都合による過剰な生産と消費に疑問を投げかけた。「ファッションではなくて、スタイルを作りたいと思ったの。ベーシックなコレクションが、必需品になって長いこと残っていくようなね。加速する一方のファッションのリズムを崩す」とプラダ。
 
 「ベーシック」というコンセプトは多くのランウェイにも登場し、ミニマルなトレンドが復調する兆しも見えた。シンプルなアイテムをナチュラルな素材で仕立て、装飾は抑える。クラシックなトラウザーズとファインニット、キュロット、コットンやクロシェのドレスなど、根源的なものへ回帰する姿勢が顕著だ。
 
 こうした動きに伴い、クラフトマンシップや質にこだわりを見せるデザイナーが増えた。過剰な装飾を避けるミニマルなトレンドは、主張しない淡い色のモノクロームルックにも表れている。

Prada SS 2020 - © PixelFormula

 
 1997年からリサイクルを取り入れている第一人者、「Daniela Gregis」は15年以上ミラノでコレクションを発表し、商品すべてをイタリアで手作りしているが、このトレンドを見て満足しているだろう。
 
 若手デザイナーにも広がりを見せているコンシャスな動きだが、特に「ティツィアーノ・ガルディーニ(Tiziano Guardini)」は素材会社と提携して完全にサステナブルなコレクションを仕上げた。また、「ステラ・ジャン(Stella Jean)」は伝統工芸の保護・継承を目指し、最新コレクションではアフガニスタンとパキスタンの国境沿いで生きる刺繍職人の仕事を前面に押し出した。
 
 今までは単なるコミュニケーションのツールにされていたサステナビリティも、今シーズンは新たな側面を見せている。イタリアファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)(以下、CNMI)は3年前からサステナブルなファッションを奨励しており、3回目を迎える「グリーンカーペット・ファッションアワード(Green Carpet Fashion Awards)」の授賞式には、ソフィア・ローレン(Sophia Lauren)、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)、ルー・ドワイヨン(Lou Doillon)といった著名人が姿を見せた。
 
 「持続可能な発展は、今シーズンのファッションウィークでも中心となるテーマの一つだった。特に、若手からはこの問題を大きく取り上げようという意識が感じられた」とCNMIのカルロ・カパサ(Carlo Capasa)会長。「協会の側でも、よりサステナブルなファッションウィークにするべく施策を行っている。イベントに使用する資材はリサイクルしたもので、エネルギーの消費も抑えた。次のシーズンには、交通問題にも取り組むつもりだ。期間中の移動も改善しなければいけない」とも話した。
 
 意識の高いファッションウィークではあったが、華があるかと言えば疑問が残る。エキサイティングな喜びが不足していた感も否めない。しかし、「ヴェルサーチェ(Versace)」のランウェイにジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)が登場したときには、唯一大きく歓声が沸いた。彼女が纏っていたのは、伝説的な「ジャングル」ドレスだ。ジャングルというのも今シーズンのキーとなるテーマで、「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」から「マルニ」まで、様々なショーで見られた。

 

不許複製・禁無断転載
© 2023 FashionNetwork.com