2019/09/16
ミラノFW開幕、国外からも参加多数
2019/09/16
ミラノ ファッションウィークが9月17日~23日の期間開催される。イタリアファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)(以下、CNMI)はこの夏から大手メゾンのスケジュールを大改編してきたが、有名どころと中小ブランドがバランスよく混ざったプログラムに仕上がっている。「ボス(Boss)」、「ピーター・ピロット(Peter Pilotto)」、さらに多数の中国人デザイナーと、国外からの参加も目立つ。アフリカのブランドにスポットを当てたイニシアチブの数々にも注目だ。

合計で170のコレクションが発表され、57のランウェイショーが開かれるほか、プレゼンテーションは100件、スペシャルイベントも54件と先シーズンよりさらに充実している。「トッズ(Tod’s)」、「フィリップ・プレイン(Philipp Plein)」、「MSGM」をはじめとするショップのオープニングはもちろん、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」160年の歩みを辿る展覧会「Time Capsule」も見逃せない。エコファッションアワード「Green Carpet Fashion Awards」は第3回を迎えるが、授賞式は22日に行われる。
17日夕方には"イベント"枠で「ベネトン(United Colors of Benetton)」のスペシャルショーでファッションウィークの開幕となるが、会場には1934年開業の歴史あるプール「Cozzi」が選ばれた。他にも、イタリアの老舗「ルイザ スパニョーリ(Luisa Spagnoli)」と中国のダウンメーカー「Bosideng」のランウェイは"イベント"として開催される。また、公式スケジュールを外れた日程では、22日に「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」が、そして20日に「エリザベッタ フランキ(Elisabetta Franchi)」がコレクションを披露する。
公式ランウェイとしては、まず18日の「ピーター・ピロット(Peter Pelotto)」が最初のハイライトと言えるだろう。ピーター・ピロットとクリストファー・デ・ヴォス(Christopher de Vos)のデュオが手掛ける同ブランドは今までロンドンでショーを行ってきたが、今回ミラノに初めて発表の場を移す。同日には「プラダ(Prada)」や「ヌメロヴェントゥーノ(N°21)」、「ジル・サンダー(Jil Sander)」のランウェイも控えている。
もう一つの目玉はドイツのヒューゴ・ボス(Hugo Boss)のカジュアルライン「ボス(Boss)」で、22日にメンズ・ウィメンズ混合のショーを披露する。2014年以来ニューヨーク ファッションウィークに参加してきたが、今回がミラノデビューとなる。また、10周年を迎える「Drome」もパリの"オフ"スケジュールから移動してきたミラノ初参加組だ。

若手では、昨年ニューヨークの「Vfiles」で注目を浴びた中国人デザイナーのブランド「Shuting Qiu」のショーが期待を集める。アントワープ王立芸術アカデミーで学び、2017年に同地を拠点として自身のブランドを立ち上げた。フェミニンなシルエットと大胆なモチーフのミックスやヴィヴィッドな色使いが特徴だ。
「マックスマーラ(Max Mara)」、「フェンディ(Fendi)」、「ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)」、「モスキーノ(Moschino)」といった大手のほか、「ヴィヴェッタ(Vivetta)」やシモーナ・マルツィアーリ(Simona Marziali)のニットブランド「MRZ」なども19日にコレクションを発表する。
20日は「ヴェルサーチェ(Versace)」、「マルニ(Marni)」、「マルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)」に加え、クロアチア人デザイナーのダミール・ドーマ(Damir Doma)を迎え再始動した「フランキー・モレロ(Frankie Morello)」のランウェイも予定されている。
今季公式ランウェイ不在となるのは、買収されたばかりの「ロベルト・カヴァリ(Roberto Cavalli)」をはじめ7組だ。若手では「Francesca Liberatore」がオフスケジュールでショーを行い、「Ricostru」は「スケッチャーズ(Skechers)」とのコラボレーション発表のためランウェイの代わりにカクテルプレゼンテーションを開く。
「モンクレール(Moncler)」の先シーズンの一大イベントを経て今シーズンは小休止。「シモネッタ・ラヴィッツァ(Simonetta Ravizza)」はビデオプレゼンテーションを新店舗で行う。「アルベルト・ザンベッリ(Alberto Zambelli )」と 「ビブロス(Byblos)」の名前はカレンダー上に無い。
不許複製・禁無断転載
© 2023 FashionNetwork.com