AFP
2016/09/26
パリ ファッションウィークの注目ブランド
AFP
2016/09/26
9月27日に始まるパリ ファッションウィークでは、特に「サンローラン(Saint Laurent)」、「ディオール(Dior)」、「ランバン(Lanvin)」といったメゾンの新しいアーティスティックディレクターに注目が集まる。90以上のランウェイショーと、10以上のプレゼンテーションが開催予定だ。

スリマン退任後の「サンローラン」
エディ・スリマン(Hedi Slimane)が去った後、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)がどのようなアプローチをするのか、業界内の噂は絶えない。
スキニージーンズを復活させたスリマンは、「サンローラン」にグランジテイストのロックでシックな感覚を取り込み、若い世代にファンを増やしたことでも評価された。
一方のヴァカレロも、セクシーでアシンメトリカルなデザインを得意としている。初めてのコレクションは、ハンガリー系イタリア人の元ポルノ女優で政治家の女性、チチョリーナにインスピレーションを得たという。
また、「ヴェルサス ヴェルサーチ(Versus Versace)」で見せたロックなスタイルも印象深い。
「サンローラン」でのクリエーションに集中するため、自身のブランドを一時休止したことでも話題になった。
ヴァカレロが初めて手掛ける「サンローラン」のショーは、27日夜に予定されている。
「ランバン」とジャラール
2015年10月、14年間務めたメゾンを突然辞任したアルベール・エルバス(Alber Elbaz)の後任として、ブシャラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)を起用した「ランバン(Lanvin)」は、28日にショーを開催する。
ピュアでエレガントなラインが特徴のブシャラ・ジャラールは、「バレンシアガ(Balenciaga)」、「クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)」といったメゾンで経験を積み、2010年に自身のブランドを立ち上げた。
「ディオール」とイタリアンクリエーション
中でもとりわけ注目を集めるランウェイは、元「ヴァレンティノ(Varlentino)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)手掛ける「ディオール(Dior)」だ。
キウリは、クリエイティブパートナーのピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)と共に「ヴァレンティノ」を盛り返したことでも知られる。
ラフ・シモンズ(Raf Simons)はロマンティックな華やかさをストイックな美学に昇華したスタイルが特徴で、前任のジョン・ガリアーノ(John Galliano)のシアトリカルで燃え立つようなクリエーションと好対照を成していた。
ラフ・シモンズ自身は、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」に就任、よりマスな市場へと移行した形になる。
「レオナール」
10月3日には、クリスティーヌ・フン(Christine Phung)による「レオナール(Leonard)」初のコレクションが開催される。
ダニエル・トリブイヤール(Daniel Tribouillard)が1958年に立ち上げた「レオナール」は美しいフローラルプリントで知られるが、近年はデザイナーの交代が相次いでいた。
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