パリ メンズファッションウィーク:モダンテーラードの手本を見せた「ディオール オム」

 アスレジャーが台頭すファッション業界において、クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)が見せた「ディオール オム(Dior Homme)」のコレクションは、現代のテーラリングの何たるかを示した素晴らしいものだった。

Dior - Fall 2018 - PixelFormula

 彼が提案したのは、ムッシュ・ディオールからロバート・パティンソンまで、皆が理解し、着たいと考えるようなテーラリングだ。
 
 「ディオール」のアイコニックなバー(Bar)ジャケットをベースにした今回のコレクションには、シェイプしたウェストからヒップにかけてフレアする"ニュールック"的なシルエットのロングジャケットが登場。さらに、交差してボタンを留めたミニラペルといったディテールも目を引く。わずかにあしらわれた白いエンブロイダリーも、シルエットを強調してクレバーな色を添えていた。デリケートなフラップにずらして配置したボタンなど、ヨーロッパのファッションウィーク中で、今季最も美しいテーラードを見せたメゾンとなった。
 
 「皆がストリートウェアファッションをやっている中で、今こそテーラリングに再び力を注ぐべきだと考えた。当然のことさ」とクリス・ヴァン・アッシュ。
 
 ドライウール、ゴシックパターンやフロッキングテキスタイルを用いたルックは、今を感じさせながらもノーブルな仕上がりだ。
 
 一方で、ヴァン・アッシュのスポーツウェアの出来はというと、比べてしまうとやや見劣りする感がある。「テーラードは本当に素晴らしかったが、スポーツウェアはそこまでじゃなかった」とカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)も零していた。

 

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