2018/01/17
パリ メンズファッションウィーク:「オフ-ホワイト」の "ビジネスカジュアル"
2018/01/17
先シーズンはフィレンツェの「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」でショーを行った「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(Off-White c/o Virgil Abloh)」が、パリにカムバックを果たした。

会場となったポンピドゥーセンターには700人が詰めかけ、フロントロウには村上隆の姿もあった。アブローが提案したのは"ビジネスカジュアル(Business Casual)"で、グレーのチョークストライプスーツでショーは幕を開けた。それに続くのは、ハイウェストのフレアパンツや、ネイビーブルーのルダンゴットだ。
バイヤーは皆「オフ-ホワイト」に夢中だと口を揃えるが、今回のコレクションでアブローは、明らかに進化を遂げたことが窺えた。
会場の内装は鮮やかなレッドで統一されていたが、同じ色合いの「ナイキ(Nike)」コラボ “Air Jordan 1 "は、村上隆も着用していた。関係者の間では、アブローと村上が何か共同ロジェクトを予定しているのでは、との噂も囁かれている。しかし今のところ、村上隆本人の口からは、「ただ良い友達というだけ」という答えが返ってくるばかりだ。
バルキーなダウンジャケットで知られるアブローは、しかし細身のシルエットも見せてくれた。テーラードにパンチのきいたグラフィックを取り入れている。また、ホワイトラペルのブラックデニムスーツや、レザーのスーツも目を引いた。敬愛するビースティ・ボーイズなどレタリングを取り入れたルックが多く、売上が見込めそうなアクセサリーも豊富に取りそろえた。特に、"ビジネスカジュアル"ストラップ付のメッセージ入りJordan 1は、家族や友達に向けた言葉が手書きされており、スニーカーの価値も跳ね上がるだろうと思われた。
「僕は80年代の申し子なんだ。それにビースティ・ボーイズは僕と同じアウトサイダー。まあ、それが僕のやっていることなんだけど、楽観的だよ」とヴァージル・アブロー。パリのメンズシーズンに印象的なカムバックを果たした。
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