掲載日
2017/09/28
2017/09/28
パリ ファッションウィーク:オリヴィエ・ラピドゥスの「ランバン」
掲載日
2017/09/28
2017/09/28
「ランバン(Lanvin)」は9月27日、新アーティスティックディレクター、オリヴィエ・ラピドゥス(Olivier Lapidus)手掛ける初のコレクションを発表した。

2015年に突然解任されたアルベール・エルバス(Albert Elbaz)の後を継いだブシュラ・ジャラール(Bouchra Jarrar)も、わずか12ヶ月で「ランバン」を去った。メゾンの事情をとやかく言う人は少なくないが、今回ラピドゥスが見せたクリーンなコレクションを見た後では、皆口を噤むことだろう。
序盤の12ルックはオールブラックで、クラッシーなシフォンのシースドレス、身頃がシースルーのカクテルドレスに、マットなサテンラペルのミニタキシードなどを提案。
今では珍しい客席から一段高くなったランウェイやバックのフレンチポップなど、80年代を思わせるムードは否めないが、ほとんどが無名のモデルを起用したフレッシュなキャスティングや、メゾンのロゴをグラフィックのように使ったプリントなど、全体としては若々しい印象のショーに仕上がっていた。もちろん80年代が再びトレンドに浮上していることも忘れてはならない。
「正統派のショーにした。カッティング、カラー、プリントは、マダム・ランバンのDNAを捉えたいと思った。それも、フレッシュなビジュアルでね」と話すラピドゥスは年を取らない印象だが、59歳になる。
エルバスの頃の、映画のようなライティングや絢爛なドレーピングに比べれば、あの伝説的なレベルには確かに及ばないものの、十分に賞賛に値するデビューとなった。
不許複製・禁無断転載
© 2023 FashionNetwork.com