2016/06/20
パリ メンズコレクション、今季もランウェイショーの数を維持 業界動向の影響も薄く
2016/06/20
パリ メンズファションウィーク17年春夏コレクションが、6月22日~26日に開催される。
ショースケジュール変更の波に揺れるファッション業界だが、パリのファッションウィークは堅調だ。予定されているランウェイショーは、先シーズンの48組から今季は49組と増加した。それに加えて、15ブランドがプレゼンテーションを行う。

「ヴァレンティノ(Valentino)」、「リック・オウエンス( Rick Owens)」、「ルイ・ヴィトン( Louis Vuitton)」、「ヨウジヤマモト」、「ジバンシィ( Givenchy)」、「ケンゾー( Kenzo)」、「ディオール オム (Dior Homme)」、「エルメス(Hermès)」、「ランバン(Lanvin)」といった大手メゾンはもちろん、若手の注目ブランドも名を連ねる。
一方で、昨今のショーのあり方に疑問を抱き、ランウェイから遠ざかる決断をしたウミット・ベナン(Umit Benan)のようなデザイナーも存在する。「ファッションショーは祭のようなものでなければいけない。スケジュール通り、午後3時~4時まで、なんてものではない」と話していた。
他にも5組のキャンセルがあったが、それを補う形で新しい6組が加わった。先シーズンのピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)でショーを披露した「ジューン・ジェイ(Juun.J)」もそのうちの一人だ。

逆に、今季はラフ・シモンズ(Raf Simons)がピッティでショーを行い、パリを欠席するという形になっている。
また、新アーティスティックディレクターを迎えた「サンローラン(Saint Laurent)」も、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)初のコレクションを披露するため、10月のウィメンズファッションウィークを待つ。LAでのショーを行った先シーズンも、パリのメンズコレクションには不参加だった。
他にも、「ミハラヤスヒロ」、「ソンジオ(Songzio)」、「ストラテアス・カルルッチ(Strateas.Carlucci)」といったブランドが席を空ける。

新しい顔ぶれとしては、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)が手掛ける「バレンシアガ(Balenciaga)」初のメンズコレクションが22日に披露される。
「カルヴェン(Carven)」も、今までプレゼンテーション形式をとってきたメンズコレクションを、初めてランウェイショーとして発表する予定だ。
落合宏理の「ファセッタズム(Facetasm)」、ステファン・アシュプール率いる「ピガール パリ(Pigalle Paris)」といった初参加の面々にも注目が集まる。

最終日には、カニエ・ウェストのクリエイティブディレクターを務めるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の「オフホワイト(Off-White)」が、ウィメンズに引き続きパリでの初ランウェイショーに挑む。また、ロンドンでブランドを立ち上げた中国人デザイナー、シーン・ソン(Sean Suen)も、期待の新人だ。
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