パリオートクチュール、過去最高のスケジュール密度で開幕

 パリ オートクチュールファッションウィークが7月1日に開幕、2日から公式スケジュール内のショーがスタートする。今シーズンは、未だかつてない密度のプログラムが予定されている。

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Proenza Schouler - Fall-Winter2017 - Womenswear - New York© PixelFormula - © PixelFormula

 10年ほど前、ファッション業界がイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のような偉大な才能を失った頃から、ピエール・ベルジェ(Pierre Bergé)はクチュールの死を繰り返し予言してきた。しかし、今シーズンの公式スケジュールには、37のランウェイショーが120時間にわたってぎっしり詰め込まれている。また、いわゆる"オフ"でも20のショーが開催予定だ。オートクチュールの消費者は全世界で2000人にも満たないという説もあるが、やはりデザイナーはクチュールの夢を追い続けている。クチュールは究極の洗練の形とも言えるだろう。
 
 一方で、最も注目されている2つのショーは、厳密に言うと"クチュール"ではなく、既製服のコレクションである。ニューヨークを拠点とする「プロエンザ・スクーラー(Proenza Schouler)」と、ロサンゼルス発の「ロダルテ(Rodarte)」は、今季初めてパリでランウェイショーを開催する。他にも、「ロナルド・ファン・デ・ケンプ(Ronald van der Kemp)」、「アザロ(Azzaro)」、「A.F.ヴァンデヴォースト(A.F.Vandevorst.)」が初参加となっている。
 
 「ゲストメンバーになるには、クチュール組合による審査と承認が必要だ。アトリエの高度な技術や、洗練の度合いといったものも調べた。彼らはクチュール界への良い刺激になるだろう。クチュールはきちんと育っている」とパスカル・モラン(Pascal Morand)エグゼクティブプレジデント。
 
 期間中最も忙しくなりそうなのは、何といってもカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)だろう。4日に2つのショーを予定しており、その後はパリ市名誉勲章の最高位にあたる「Grand Vermeil 」の授与式が行われる。また、5日夜には「フェンディ(Fendi)」のショーも控えている。

Self-portrait by Karl Lagerfeld - Archiv

 また、3日の月曜日には、特に「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のショーに注目だ。パリ装飾美術館でメゾンの70周年を記念する大規模な回顧展も同時にオープンする。
 
 最終日6日はハイジュエリーに特化した一日で、ヴァンドーム広場に全てが集中する。「シャネル」、「ディオール」、「ブルガリ(Bulgari)」、「ブシュロン(Boucheron)」、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」といった8ブランドがコレクションを披露。一方で、「ショーメ(Chaumet)」は2日の夜に"パリ風"シークレットイブニングパーティーを行うほか、「レポシ(Repossi)」はピカソ美術館でクリエーションを発表する。
 
 「クチュールが人を惹きつける力は衰えない。これは現代の時代精神の一つであって、ファッションを超えたものだ。デジタルが革命を起こした今日の世界では、効率と速度が全てだ。しかし、同時に人々は個別性や、クラフツマンシップを求めている。伝統技能にも敬意を表しているんだ。クチュール以上にそれを体現する存在があるだろうか?」とモランは問いかける。
 

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