Reuters
2020/01/14
パリ オートクチュール:ストの影響で「クリストフ・ジョス」がショーを中止
Reuters
2020/01/14
フランスのオートクチュールブランド「クリストフ・ジョス(Christophe Josse)」が、パリで一ヶ月以上続いているストライキの影響から、ファッションウィーク中に予定していたランウェイショーを中止すると発表した。

報道資料では、「このところ続いている様々な社会運動の影響」を受け、コレクションの「制作および完成の遅延を免れない」事態であると説明されている。ショーは1月23日に開催される予定だった。
昨年12月から、フランスでは年金改革に反対する交通機関のストライキが続いている。今週始まったメンズシーズンに続き、1月20日〜23日の日程でオートクチュール ファッションウィークの開催が予定されているパリ。物流の遅れはもちろん、手作業でコレクションを制作する職人の移動も制限されるため、小規模ブランドは特に大きな打撃を受ける。
同じくオートクチュールを手掛けるメゾン「フランク・ソルビエ(Franck Sorbier)」の広報担当も、「会場に運ぶ椅子ひとつにいたるまで、物流全体に多大な影響が出ている」と話した。
政府と組合との間で交渉が進められているものの、現時点で具体的な状況改善のめどは立っていない。
ファッションウィークを主催するフランスファッション連盟は、公式ショーの会場間を移動するシャトルバスを2倍に増便するなど対策をとっている。
パリのファッションウィークには世界各国から何百万人もが来訪し、同市の経済にも重要な役割を担っている。ファッション連盟によると、毎年12億ユーロ(約1466億9900万円)規模の動きがあるという。
Sarah White & Elizabeth Pineau
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