2019/06/24
パリ メンズ:「バルマン」、ダレン・クリスとRag‘n’Bone Manを招いてチャリティコンサート
2019/06/24
恒例となったパリの"音楽の日"には市内のあちこちで様々な音色が聞こえてくるが、今年の目玉は何といっても「バルマン(Balmain)」のイベントだろう。メンズコレクションのランウェイショーとコンサートを組み合わせた大規模なパフォーマンスは、パリ植物園を舞台に開催された。

今回のイベント中に発生した売上やゲストによる寄付は、すべてU2のボノが設立したHIV支援団体(RED)に支払われるというコンセプトだ。
『グリー』でブレイクしたダレン・クリス(Darren Criss)は、クイーンやローリングストーンズといったロックの名曲やフレンチポップをカバーするパフォーマンスを披露した。
メゾンのクリエイティブディレクターを務めるオリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)がデザインしたコレクションも、ロックスターに相応しいアイテムが揃っている。
30年代のジャズミュージシャンを模わせるツートンのタキシードや、インターシャのマルチカラーバイカージャケット、シルクサテンのパンツなど、すべてルスタンのパーソナルなスタイルが反映されていた。ティエポロの絵画のような透明感のあるピンクやスカイブルーが、メタリックでロックなルックに混ざる。シルバーのパジャマパンツ、ミラーを繋げたボレロに、まばゆいレッドゴールドのダスターコートも印象的だった。
ショーの最後には、それこそロックスターの佇まいで挨拶に現れたルスタン。その後ダレン・クリスのパフォーマンス中にも急にステージへと出てきて、セルフィーを撮り始めた。 続いて登場したのはRag‘n’Bone Manだ。

REDとファッション業界がタッグを組んだのは、十数年前の「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」とのコラボレーション以来のこととなる。今回のイベントは大成功と言えるだろう。
REDのグローバルコミュニケーションディレクター、Sheila Rocheによると、団体は様々なプロジェクトを通じてすでに6億5000万ドル(約697億3400万円)を調達し、1億人を支援しているという。
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