2016/04/26
新生「パコ・ラバンヌ」、海外展開を強化
2016/04/26
復活後2年半を経て、「パコ・ラバンヌ(Paco Rabanne)」が展開を更に強化する方針だ。
「商品とブランドアイデンティティも一新し、今のマーケットで勝負できるようになった。『パコ・ラバンヌ』の海外ブランディングを始める準備も整っている」とアーティスティックディレクターのジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)。

「パコ・ラバンヌ」はプーチ(Puig)グループ傘下。2013年にジュリアン・ドッセーナが就任して以来、売上は毎シーズン4倍という勢いで伸びている。取り扱い店舗も25店から120~130店と大きく拡大し、現在アメリカでの売上が全体の70%を占める。
「メゾンは何年も眠っていたが、フレグランスの成功に後押しされる形で復活を果たした。全く白紙の状態からのスタートといった状態だった」とイエール国際モード&写真フェスティバルで話すドッセーナは、同イベントの審査員長も務めた。
昨年1月には、パリのカンボン通りに復活後初となる路面店を開設。プレタポルテとオンラインショップの広告キャンペーンもスタートした。「ブランドのラグジュアリーなイメージを固めるためにも、パリへの出店は非常に重要だ。場所も吟味し、オープン後すぐに集客できるようにと考えた」とドッセーナ。
今後はロンドンに2店目を開設し、続いてはロサンゼルスにも出店予定だ。また、今のところ客層の違うフレグランスとプレタポルテのイメージも、徐々に近づけていくという。

「2年程掛けて進めていくつもりだ。新しいイメージを定着させるには、フレグレランスに関しても新商品を開発しなければいけない」。
ドッセーナが手掛けるプレタポルテは、スポーツウェアとテーラードをミックスさせた取り入れやすいスタイルで、「パコ・ラバンヌ」の精神を上手く現代に蘇らせている。「金属を使用して鎧のような服を作った彼の革新性と技術、それを受け継ぎつつ、スポーツテイストを加えることで着やすいものを提案したい」と話した。
コレクションの規模も拡大し、今日では約150型を展開。中でもアクセサリー・小物のラインが売上の40%を占める。
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