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掲載日
2019/03/26
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東京FW総括:ガールパワーに素材ファースト、産業と欧州組それぞれの思惑

掲載日
2019/03/26

 東京ファッションウィークが3月23日に閉幕した。ストリート旋風が落ち着きを見せ始めたのは4大ファッションウィークと同様の傾向ながら、クラシックやレトロよりはモダンベーシックへ、レディよりはガーリーへというローカルなトレンドの変遷も見て取れた。「Amazon Fashion Week Tokyo 」が公式に発信している今シーズンのキーワードは、「好動」。不安定な情勢や環境問題よりも、「好き」や「着心地」など、ライフスタイルや嗜好が細分化する消費者との共感が意識されていたようだ。あるいは縮小する国内市場の影響もあるのだろうか、素材にもデザイナーにも「海外に通用するものづくりを」という要求の一層の高まりが感じられた。
 

ガールパワー とモードなロリータ

Shushu/Tong AW 2019 - Image: Fashionsnap.com


 スケーター風のストリートトレンドが下火でも、東京の街には別のストリート=サブカルチャーが息づいている。ヨーロッパのランウェイではクラシックなレディや ドミナトリックス調のパワフルなエレガンスが目立ったが、東京流のフェミニンはガーリーだ。"女の子" の好きなものを集めて"女性"が今着たいものに、共感を呼ぶワードローブに昇華しつつ、ダークでロックなパワーも感じられるコレクションが目についた。
 
 上海から初参戦した「シュシュ/トング(Shushu/Tong)」は、「シモーネ・ロシャ(Simone Rocha)」をダークでキッチュに仕上げたような、ガーリーで毒のある独特の世界観を披露した。張りのある素材で仕上げた構築的なボリュームと、血しぶきを意識したという可愛いのにどこか狂暴なグラフィック。日本のサブカルチャーが好きだというデザイナーデュオが発表したコレクションは、モードでありながらウェアラブルに仕上がっている。シュエ・ジェンファン(Shueh Jen-Fang)の「ジェニー ファックス(Jenny Fax)」も、ストライプのソックスとアシッドデニムをレースやラッフルに合わせ、「カワイイ」を強烈な個性で表現。会場に押し寄せたファンを鑑みると、シアトリカルでありながらも共感を呼ぶ、ある種のリアルクローズであることが窺える。

Kotohayokozawa AW 2019 - Image: Fashionsnap.com


 また、先シーズンから引き続き存在感を発揮している「コトハヨコザワ」のプレイフルなコレクションは、まさに現代のガールパワーを体現しているかのようだった。一晩続いたパーティー明けのようなムードのショーでは、秋冬でも春夏のように気負わず着られる軽いパッチワークのニットウェアにサンダル、下着モチーフのアクセサリーなど、「女の子」の日常感覚をクリエイティブに取り入れている。着たいものを好きなときに着る、という気負いのなさで潔いコレクションに仕上げた。

 
素材ファースト、プロダクトとしての服

The Reracs AW 2019 - Image: Fashionsnap.com


 「素材にこだわった」、「メイド・イン・ジャパン」といった単なる売り文句には、今や何の魅力もない。しかし単なるマーケティングの一環ではなく、まるで彫刻家のようにストイックに素材と向き合い、プロダクトデザイナーのように商品としての服を追求したデザイナーたちは、新たなミニマルスタイルの萌芽を予感させた。

Postelegant - Image: Fashionsnap.com


 パリでもプレゼンテーションを行った「オーラリー(Auralee)」のインスタレーションはもちろん、初めてのランウェイとなった「ザ リラクス(The Reracs)」も、奇をてらわずして印象的なコレクションを見せた。トレンチコートやジャケット、ブラウス、スカートなど非常にベーシックなアイテムをプリントをなるべく使わずに提案したが、一からパターンやサイジングにこだわったというカットや素材の質感で、決して退屈にならないショーに仕上げた。「Tokyo Fashion Award」のファイナリスト、「ポステレガント(Postelegant)」も、ダブルウールやカシミヤなど上質な素材の存在感を活かしたモダンなコートやテーラードアイテムで目を引いた。


欧州から東京へ

 以前なら「At Tokyo」枠で招かれていたであろう集客力のある海外組の参加も目立った。今回は皆自費で参加しており、その理由も多岐に渡るが、東京ファッションウィークの意義や今後が垣間見えるようで興味深い。

Anrealage AW 2019 Tokyo - Image: Fashionsnap.com


  パリ帰りの「アンリアレイジ(Anrealage)」は細部をズームした「Detail」コレクションに新たなメンズルックを加えて披露した。森永邦彦は、「東京とパリの両都市で発表することで、世界観をより深く伝えられる」と語っている。
 
 また、「ビューティフルピープル(Beautiful People)」は、昨年2月に国内デザイナーのビジネス拡大支援を目的にした経済産業省若手支援コンソーシアムの1周年記念として、凱旋ショーを開催。会場として経産省本館講堂が無償で提供され、ランウェイ後の会見には経済産業副大臣も出席して日本の若手デザイナーの海外進出に向けた意気込みを語るなど、「ポストサカイ」創出に産業全体が苦心していることも感じられた。

Koché AW 2019 Tokyo - Image: Koché


 しかし、今シーズンの目玉はやはり「コシェ(Koché)」だろう。映画『名探偵ピカチュウ』との異色コラボという話題性にとどまらないプレイフルなイベントで、ブランドのDNAを存分に発揮しながらも非常に東京らしいショーを見せたクリステル・コシェール(Christelle Kocher)の「東京愛」は、「At Tokyo」なきファッションウィークに大きな華を添えた。
 
 

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