2020/02/14
第7回「LVMHプライズ」のセミファイナリスト発表、日本からは「トモ コイズミ」が選出
2020/02/14
若手デザイナー支援のためのファッションコンテスト「LVMHプライズ(LVMH Prize)」の2020年セミファイナリスト20組が発表された。 日本人デザイナーでは、小泉智貴の「トモ コイズミ(Tomo Koizumi)」が選ばれている。

第7回となる今回は世界110ヵ国から1700組の応募があったという。セミファイナリストに選ばれたデザイナーの出身も様々で、南アフリカ、ベルギー、ブルガリア、中国、韓国、デンマーク、アメリカ、フランス、インド、イラン、イタリア、日本、オランダ、スウェーデン、ベトナムはもちろん、同賞初となるアルゼンチンからの参加も。
「LVMHプライズ」を主導するデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)は、「皆、未来に向けた革新的なビジョンを持っていました。バイオテキスタイルや再利用繊維といった新しい素材や、新しい工芸のあり方、地域でのエシカルな生産などを探究しています。ファッション・ラグジュアリーの業界における意識の高まりを反映したもので、常に環境に配慮したファッションという価値観にも繋がります」とセミファイナリストのサステナブル・エシカルなアプローチを評価した。
また、今年の傾向として「グループで展開するブランドが目立った」とも指摘。実際、セミファイナリストの内訳も、デュオが6組、トリオが1組となっている。男女比もちょうど同数だ。「ウィメンズとメンズファッションの間でなされる対話を彼らなりに表現し、ジェンダーの壁を打ち破って、よりインクルーシブなワードローブを目指している」とアルノー氏。「クラフトマンシップと現代性の共存」も2020年の特徴だという。
セミファイナルの選考会は2月27日、28日の2日間にわたってパリのLVMHグループ本社で行われ、68人の専門家からなる審査委員会が決勝に進む8組を選出する。最終選考結果は6月5日に発表予定だ。
「LVHMプライズ」は2013年に若手デザイナー支援を目的に創設された。昨年2019年の第6回では、南アフリカ・ヨハネスブルグを拠点にするウィメンズブランド「テベ・マググ(Thebe Magugu)」がグランプリに、メンズブランドの「ヘッド メイナー(Hed Mayner)」が新設のカール・ラガーフェルド プライズに輝いている。
グランプリには30万ユーロ(約3600万円)、カール・ラガーフェルド賞には15万ユーロ(約1800万円)の賞金のほか、1年間のコーチングを受ける権利も授与される。
■2020年「LVMHプライズ」セミファイナリスト
「Ahluwalia」/Priya Ahluwalia (ロンドン)
「Alled-Martinez」/Archie M. Alled-Martinez(パリ)
「Area」/Beckett Fogg、Piotrek Panszczyk(ニューヨーク)
「Casablanca」/Charaf Tajer(ロンドン)
「Chopova Lowena」/Emma Chopova、Laura Lowena(ロンドン)
「Commission」/Jin Kay 、Dylan Cao、Huy Luong(ニューヨーク)
「Ester Manas」/Ester Manas、Balthazar Delepierre(ブリュッセル)
「Helmstedt」/Emilie Helmstedt(コペンハーゲン)
「Kaushik Valendra」/Kaushik Valendra(ロンドン)
「Nicholas Daley」/Nicholas Daley(ロンドン)
「Nous Etudions」/Romina Cardillo(ブエノスアイレス)
「Peter Do」/Peter Do(ニューヨーク)
「Piero D’Angelo」/Piero D’Angelo(ロンドン)
「Rave Review」/Josephine Bergqvist、Livia Schück(ストックホルム)
「Samuel Guì Yang」/Samuel Yang、Erik Litzén (ロンドン)
「Sindiso Khumalo」/Sindiso Khumalo(ケープタウン)
「Supriya Lele」/Supriya Lele(ロンドン)
「Tomo Koizumi」/小泉智貴(東京)
「Vaqar」/Shirin Vaqar、Shiva Vaqar(テヘラン)
「Yuhan Wang」/Yuhan Wang(ロンドン)
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