2017/01/10
第91回「ピッティ・ウオモ」開幕
2017/01/10
1月10日、メンズファッション展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」第91回がイタリアのフィレンツェで開幕した。会期は1月13日まで。今回は「Pitti Dance Off」をテーマに掲げ、アパレル業界の大きなトレンドとなりつつあるアクティブウェアのカテゴリに力を入れる。

「今期はアクティブウェアやアスレジャーといったカテゴリを今まで以上に大きく取り上げ、業界の変化や動きを反映する形となった。機能的な素材にもファッション的な要素が増え、逆にラグジュアリーなアイテムにもスポーティーな側面が強まっている」とラファエロ・ナポレオーネ(Raffaello Napoleone)CEO。
参加ブランドは、総じてカジュアルなスポーツウェアのトレンドを汲んだ17-18年秋冬コレクションを展示することになる。
NYを拠点に活動するベルギー人デザイナーのティム・コペンス(Tim Coppens)は、スポーツウェアからのインスピレーションを取り入れつつもクラフトマンシップが光るファッションを披露。また、「ポール・スミス(Paul Smith)」は同展で新生コンテンポラリーライン「ピーエス・バイ・ポール・スミス(PS by Paul Smith)」初のコレクションを発表する予定で、機能性や先端素材の仕様、使用感を重視したカッティングなどに重点を置く。更に、「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」のカジュアルスポーティーライン「ジー・ゼニア(Z Zegna)」もフィレンツェに復帰し、出戻ったアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)によるクリエーションを展示する。
他にも、「ゴールデングース・デラックスブランド(Golden Goose Deluxe Brand)」の10周年記念としてスケートをテーマにしたインスタレーションが行われるほか、ベン・コットレル(Ben Cottrell)&マシュー・デインティ(Matthew Dainty)のロンドン出身デュオと「リーボック(Reebok)」がコラボレーションしたウェアライン「コットワイラー・フォー・リーボック(Cottweiler For Reebok)」のローンチなど、イベントも多く予定されている。

今期は1220のブランドが出展し、うち200社が新規、そして全体の44%にあたる540社が国外からの参加となる。
第91回の今回は、初めて「トミー・ヒルフィガー( Tommy Hilfiger)」を迎えるほか、「リプレイ(Replay)」のカムバック、70周年を迎える「ラングラー(Wrangler)」の登場なども注目される。また、ラグジュアリーメンズウェアブランド「ステファノ・リッチ(Stefano Ricci)」は、11日に45周年を祝うショーをフィレンツェにて行うという。
若手のゲストデザイナーとしては、日本から藤田哲平による「サルバム(Sulvam)」が招聘され、「ルチオ・ヴァノッティ(Lucio Vanotti)」、「カルロ・ヴォルピ(Carlo Volpi)」、「サンソヴィーノ6(Sansovino 6)」 や、韓国ブランド「Bmuet(te) 」、「Ordinary People」と共にコレクションを披露する。
展示会のカテゴリにフレグランスとビューティーも加わり、従来ピッティ・イマージネ(Pitti Immagine)主催の「フラグランツェ(Fragranze)」で展示されていたブランドが「ハイビューティー(Hi Beauty)」スペースに集う。
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