2017/06/12
第92回「ピッティ・ウオモ」、ブース再編成と豪華ゲストで開幕
2017/06/12
メンズファッション見本市「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」が、イタリア・フィレンツェで6月13日~16日の期間開催される。第92回となる今季は、スペース配置の変更や幾つかのセクションの拡大などが行われたという。また、世界中から参加するスペシャルゲストの豪華な顔ぶれにも注目が集まる。

ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の「J.W.アンダーソン(Jonathan Anderson)」と、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の「オフ-ホワイト(Off-White)」のランウェイショーのほか、「ヒューゴ・ボス(Hugo Boss)」のカジュアルライン「ヒューゴ(Hugo)」もカムバックを果たし、さらに「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」はサンタ・マリア・ノヴェッラ広場をジャックする。また、日本からは久保嘉男の「ヨシオクボ(Yoshio Kubo)」が参加。他にも「トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」といった大手ブランドに、スニーカーラインのローンチを控える「バリー(Bally)」、そして「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」の相澤陽介が手掛ける「ハンティングワールド(Hunting World)」初のウェアコレクションなども予定されている。
今回は1120社のブランドが出展し、うち220社が新規、そして全体の44.2%にあたる540社が国外からの参加だという。
テキスタイルメーカーであるラネロッシ(Lanerossi)とヴィターレ・バルベリス・カノニコ(Vitale Barberis Canonico)の2社は、敢えて従来の素材専門見本市を抜け出し、小売業者と直接交流して知名度を高めることを目的に出展する。「展示会にとってもプラスになる」とピッティ・イマージネ(Pitti Immagine)のラファエッロ・ナポレオーネ(Raffaello Napoleone)CEO。
来訪者は3万人近くを予定しているという今季。エントランス付近の「Fortezza da Basso」には、リサーチやアヴァンギャルドな試みを集めたセクション「Touch !」が設置され、ラグジュアリーなアンダーグランドファッションに関するスペース「Unconventional」はアスレジャーを取り入れつつ面積を2倍にした。
そしてアメリカのブランドが集まるセクション「Born to the USA, Liberty Fairs」も、今回は別の建物を一棟丸ごとブースとして使用する。その隣にある「最新のテンポラリークラシックを選りすぐった」スペース「Futuro Maschile」も拡大し、高機能スポーツウェアコレクションを揃える。

伝統工芸やクラフトマンシップが特徴のブランドのセクション「Make, the New Makers」は中央パビリオンの地下を抜けだし、やはり別棟で展示を行う。
「配置換えを行って新しい編成を採用し、バイヤーがより快適に興味深いものを見つけられるようにした。これは1年前に決定したものだ。既にブースの決まっている250社を説得する必要があったが、配置換えの提案を拒否したのはたった1社だけだった」とCEOは当紙に説明している。
今季のテーマ「Boom, Pitti Blooms」は花とそのエネルギーにフォーカスしたもので、内装はセルジオ・コラントゥオーニ(Sergio Colantuoni)が手掛けた。ミラノの百貨店「リナシェンテ(La Rinascente)」でも会期中にはポップアップショップが設けられ、限定商品8型からなるカプセルコレクションを販売する。
カプセルコレクションではバッグ、スニーカー、Tシャツなどを揃え、どのアイテムも第92回「ピッティ・ウオモ」のテーマに合わせてコラントゥオーニがアレンジしたものになっている。
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