2019/11/19
第97回「ピッティ・ウオモ」、ステファノ・ピラーティとテルファー・クレメンスが特別ゲストに
2019/11/19
来年1月7日~10日にイタリア・フィレンツェで開催されるメンズ展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」は、ステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)手掛ける「ランダム アイデンティティーズ(Randam Identities)」とテルファー・クレメンス(Telfar Clemens )による「テルファー」を特別ゲストに迎える。9日の夜に両者同時にコレクションを発表する予定だ。

主催するピッティ・イマージネ(Pitti Immagine)のラポ・チャンキ(Lapo Cianchi)コミュニケーション・イベントディレクターは、「ステファノ・ピラーティとクレメンス・テルファーは、どちらも独自のビジョンをもったデザイナーです」と話す。
ピラーティとテルファーは昔からの知り合いだ。今回「ピッティ・ウオモ」でのプログラムが同じ時間帯であることを知った二人が、合同でショーをしようと発案したのだという。「今のところ具体的なことは何も決まっていないが、彼らは何ができるか話し合っているところだ」と主催者側。
「アルマーニ(Armani)」や「プラダ(Prada)」を経て、「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」と「エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)」のアーティスティックディレクターを務めたステファノ・ピラーティは、2017年末に自身のメンズウェアブランド「ランダム アイデンティティーズ」をスタート。ローンチ時からジェンダーレスなスタイルで展開している。
「ドーバーストリートマーケット(Dover Street Market)」やEC「エッセンス(Ssense)」など販売網を限定し、ファッションウィークといった既存のシステムから離れた独自の手法をとっている。初のショーは「エッセンス」のモントリオール本社で開催した。来年の「ピッティ・ウオモ」参加で、漸く表舞台に立つことになるだろう。

一方の「テルファー」はニューヨークで2005年に設立され、やはり既存のファッションシステムの外側で成長している。ユニセックスな品揃えでアンダーグラウンドかつインクルーシブな世界観を提案する「テルファー」。「シンプルかつコンプレックス(複雑)」を意味する「シンプレックス(simplex)」をキーワードに展開する。
「別分野のアートともコラボレーションを繰り返し、ブランドは単なるアバンギャルドなイメージからさらに一歩進んだ」とラポ・チャンキ。「ピッティ・ウオモ」ではテルファー・クレメンスが今までとは違った顔を見せてくれるという。「フィレンツェという街が、彼のより"サルトリアル"な面を引き出した」と語った。
不許複製・禁無断転載
© 2023 FashionNetwork.com