2015/12/10
「キャス・キッドソン」、14-15年通期は増収なるも損失は拡大
2015/12/10
英ライフスタイルブランド「キャス・キッドソン(Cath Kidston)」が15年3月29日締めの通期業績を発表した。最近はアジアのマーケットに重点を置いている。
売上高は2.4%増の1億1850万ポンド(約217億9200万円)、海外小売事業は20.2%増の5530万ポンド(約101億7000万円)で、グローバルな売上高は3.7%増で1493万ポンド(約27億4600万円)となった。
一方で、EBITDAは36%減の1600万ポンド(約29億4200万円)であり、税引前損失は前年の250万ポンド(約4億6000万円)から1420万ポンド(約26億1100万円)まで拡大した。これは、新規開店に伴い、「マーケティングや人材だけでなく、将来の展開拡大に備えてアジアの物流拠点を築くなど、インフラにも投資をした」ことが要因だという。
「キャス・キッドソン」は、当期45店舗の新規店を開設しており、現在世界中で合計205店舗を展開している。また、日本ではフランチャイズ店を27店舗買い戻した。
ブランドCEOのケニー・ウィルソン(Kenny Wilson)は、「会社にとっては重要な変化の年であり、前例にない投資をした。アジアには新しい物流拠点を作り、香港のソーシングオフィスも拡大した。本国イギリスのマーケットでは厳しい状況が続く中で売り上げを伸ばし、コマーシャルディレクターや、日本のゼネラルマネージャーなど、人材にも大きく投資している。マーケティングにも勿論力を注いでおり、将来的な成長に備えた結果だ」と話す。
「海外小売事業の売上が拡大したのは、グローバル戦略に取り組んできたことの表れだ。特にアジアでの展開は加速しており、決算日時点では店舗数も123店になった。また、中東にも進出しており、大きな可能性を見出した。国外の主要マーケットである日本のビジネスを買い戻したのも大きい。来年の成果を待ち遠しく思っているし、更なる成長も計画している」。
(2015年12月10日現在、1英ポンド=184円で換算)
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