「ザラ」を展開するインディテックス、上半期11.5%の増収を記録

　「ザラ（Zara）」傘下にもつスペインのアパレルメーカー、インディテックス（Inditex）は、ユーロ高に苦しみながらも、2017年上半期（2月1日～7月31日）の純利益が13億6000万ユーロ（約1822億円）に達し、前年同期比9%増を記録したと発表した。

　グループは、「上半期の成績は、6月以降続いた主要通貨に対するユーロ高に大きく左右された」と説明。

　売上高は2016年上半期と比較して11.5%増のおよそ117億ユーロ（約1兆5678億円）に達し、EBITDAは9%増の23億ユーロ（約3082億円）を記録。

　売上の好調は主に新店舗オープンに起因するところが大きく、グループは新たに35か国で113店舗をオープン。2016年上半期の83店舗を大きく上回った。

　7月末には、傘下の8つのブランド合わせて7405店舗を展開。上半期最も売上成長率が高かったのが「ウテルケ（Uterqüe）」（27%増）、次いで「オイショ（Oysho）」（18%増）、「ベルシュカ（Bershka）」（14%増）となった。インディテックスは、世界93か国で展開。売上の約40%をヨーロッパ以外の国が占める。

　スペインのガリシア州に本社を置くグループは、製品の60%を本社周辺地域（スペイン、ポルトガル、北アフリカ、トルコ、東ヨーロッパ）で製造することで、流行を反映した商品を15日以内に店舗に展開する「ファストファッション」モデルで成功を収めている。


（2017年9月20日現在、1ユーロ＝134円で換算）