「メゾン マルジェラ」六本木でポップアップ開催、メンズ初のアーティザナルコレクションに焦点

　「メゾン マルジェラ（Maison Margiela）」が、2019年春夏パリメンズファッションウィークで発表したメンズ初の「アーティザナル」コレクションにフォーカスしたポップアップを開催する。場所はバーニーズ ニューヨーク六本木店で、会期は4月23日から5月12日まで。

　アーティザナルはメゾン マルジェラのクリエイションの頂点に位置づけられるオートクチュールコレクション。クリエイティブディレクターのジョン・ガリアーノ（John Galliano）がアーティザナルで提起したアイデアや技術は、プレタポルテをはじめとした他コレクションに取り入れられている。
 
　ポップアップの会場には、メゾン マルジェラ本社で行われたアーティザナルメンズショーのアティチュードを再現したウィンドウインスタレーションが登場。進化と発展を続けるメンズのドレスコードに対する敬意や、次世代をクラフトマンシップの領域に踏み入れさせたいという願望、オートクチュールの伝統などを表現する。また、ファブリックを斜めに裁断して衣服を仕立てることで、自然な動きと柔らかさを実現したバイアスカットや、アンティークの着物の糸を一本ずつ解体して新しい衣服を作る技術を紹介することで、ドレスコードの固定観念を破壊し、先入観、従来の特徴や個性、ジェンダーに対する概念から解き放たれた新たなマスキュリニティーとフェミニティーを再定義するという。

　このほか2019年春夏「デフィレ」Co-deコレクションを展開。ドレスメイキングを通して新世代のノンコンフォーミスト（＝非順応的）な価値を提示するとともに、ジェンダーフリュイード（＝流動的なジェンダー）という再定義された世界を表現する。