2019/04/10
「ラッシュ」、本国イギリスのSNSアカウントを全て閉鎖
2019/04/10
「ラッシュ(Lush)」が、本国イギリスのSNSアカウントを全て閉鎖すると発表した。「アルゴリズムと闘うのに疲れた」と理由を説明している。
ブランドの本国SNSアカウントには、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなど合わせて120万人近いフォロワーが存在する。
「SNSによって直接話すことがどんどん難しくなってきています。アルゴリズムと闘おうとしましたが、ニュースフィードに表示されるためだけに費用を割きたくはありません。そこで、SNSのアカウントに別れを告げて、皆さんと我々との対話を開きたいと考えました」と「ラッシュ」はイギリスのツイッターアカウントで宣言。
該当するSNSのアカウントは来週まで継続する予定だ。アカウント閉鎖後、消費者は公式サイトのチャット、メール、電話を通してブランドにコンタクトを取ることになるという。
今回の決定を批判する声も多く、「おかしい」「残念だ」「間違った方針」などとSNSユーザーからは手厳しい感想が相次いだ。
「『ラッシュ』は様々な声を取り入れてきました。そして今、すべての意見に耳を傾ける時です。対話の場を制限して可能性を狭めたりはしたくありません。"ソーシャル"を我々のコミュニティの手に取り戻したいのです」と「ラッシュ」側は説明している。
「我々の声を世界中に響かせることで、もっと大きな話題を呼ぶことができるはずです。私たちは変化をもたらし、既成概念を揺るがし、そして化粧品を変革している。"ソーシャル"が、単なる "いいね"ではなく、もっと情熱を分かち合えるようなものになることを求めているのです」。
昨年6月には、秘密捜査官を批判した「Police Spies Out of Lives」キャンペーンで物議を醸した「ラッシュ」。「活動家の生活や家、ベッドにまで侵入する」身分秘匿捜査を行った警官への 問題提起を目的としたというが、警察への攻撃は逆に大きな批判を浴びることとなった。
警察官の代表組織である警察連盟は、同キャンペーンを「高い職業意識をもって献身する英国中の警察官に対する侮辱」と表現している。
「ラッシュ」はリバプールに世界最大規模の店舗を開設したばかりで、マンチェスターには包装やパッケージを一切排除した"ネイキッド"(包装やパッケージを一切排除した"裸売り")ストアもオープンした。
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