2019/11/05
「ヴェルサーチェ」、来年2月はウィメンズ・メンズ合同でショーを開催
2019/11/05
「ヴェルサーチェ(Versace)」が、来年2月のミラノ ファッションウィークでは、ウィメンズとメンズのコレクションを同じランウェイで披露すると発表した。
来年2月にミラノのウィメンズ期間中に発表する2020年秋冬ショーでは、メンズ・ウィメンズを同時に披露する予定だ。双方のフルコレクションを一度に発表するのは、メゾンにとって初のこととなる。その結果、1月のメンズシーズンは欠席。
「ヴェルサーチェ」のショーはミラノの目玉の一つだ。今年9月のランウェイでも、ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)が登場して「ジャングルドレス」20周年を祝ったことで大きな話題をさらった。
「今日の社会では、我々が皆お互いに語り掛け、お互いのものの見方に影響を与えあっています。私自身もそういう経験があるし、だからこそ自分自身のクリエイティビティに集中すべきだと思いました。そして、一貫した一つの視点、一つのビジョン、一つの世界観を持つコレクションをデザインしたいと考えたのです。インクルーシビティや多様性といった側面だけではなく、平等であるということ。それがランウェイの上であっても同じです」とチーフクリエイティブオフィサーを務めるドナテッラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)。
ブランド側も、「メゾンのデザインにおけるパーソナリティや柔軟性を祝福する」動きだとしており、来年2月のショーは「実験的なものになる」という。
「メンズ・ウィメンズのランウェイ統合は、『ヴェルサーチェ』における両コレクションの結びつきが強まり、コンセプトやテーマが互いに作用し合うようになったことも関係しています」とメゾン。
「ヴェルサーチェ」は、「マイケル・コース(Michael Kors)」などを擁する米カプリ ホールディングス(Capri Holdings)が昨年末に21億ドル(約2285億2200万円)で買収した。
しかし皮肉なことに、来季のミラノに向けては、逆に合同形式からメンズ・ウィメンズ単独のショーに復帰すると発表するブランドが相次いでいる。
(2019年11月5日現在、1米ドル=109円で換算)
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