2017/06/14
「クリスチャン・ルブタン」、ピッティ復帰でメンズコレクション披露 ビジネスについても語る
2017/06/14
イタリアのフィレンツェで開催されているメンズ展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」に復帰を果たした「クリスチャン・ルブタン(Christian Louboutin)」は、サンタマリアノヴェッラ広場に”バイクポロ”チームを集めてみせた。
フランス随一とも言えるシューズデザイナーのルブタンだが、話しぶりは気さくで、大手グループに属さず独立した事業を保っていることを非常に誇りにしている。
「何も(特別なことを)する必要は無い。ただ自分の気に入った人と働いくだけだ。もしハートが無ければ、何の意味がある?」とルブタン。1992年、パリ1区に小さな店舗をオープンさせたブランドは、今や年間10億ユーロ(約 円)近い売上高を記録するまでに成長した。
「ただ、靴をデザインしたいだけだったんだ。でも、会社を立ち上げて、店も持たなくてはいけなかった。そこからは全てが自然と発展した」という。「クリスチャン・ルブタン」は現在、世界各国に126店舗を展開している。
「ピッティ」出展に当たっては、スニーカー「オーレリアン(Aurelian)」を新色で展開し、”バイクポロ”プレイヤーが着用してみせた。
20年前にも、「クリスチャン・ルブタン」は「ピッティ」で大きなイベントを行ったことがある。
「今ではメンズラインもあるし、『ピッティ』に来たいと思っていたんだ。すごくリラックスした雰囲気だからね。スポーツとリラックスのミックスだ」と語った。
「自慢するのは好きじゃないんだが、それでもウィメンズのシューズを1年で100万足売った時は、本当に幸せだったよ」とも話すが、売上の4分の1はメンズアイテムのものであることを考えると、合計で年に125万足を売り上げている計算になる。「クリスチャン・ルブタン」の靴は最低でも1足500ユーロ(約6万2000円)という価格で販売されており、売上高は10億ユーロ(約1231億8400万円)近くなっているはずだ。
ルブタンは20代後半に1年間インドで過ごし、スケッチを片手にパリに戻ってきた。自身のブランドを立ち上げる以前は、「シャネル(Chanel)」や「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」のシューズを手掛けている。
彼のスタイルはいつも、ウィットの効いたパリ流のものだ。「でも、大胆なやり方でね。パリには常に、エレガンスとセクシュアリティーのア飯田のバランス感覚といったものがある」。
今日では、イタリアのパラビアーゴに自社工場を所有しているルブタン。バッグにも手を広げたほか、2012年にはバタルア ビューティー(Batallure Beauty)社とメイクアップラインもローンチした。
「(アメリカの)ポートランドに行ってナイキ(Nike)を訪ねてきたよ。機能的な靴というのはジムで映える。けれど、僕にとってはやはりどこか制約を感じてしまうんだ。スニーカーは好きだけれどね」とルブタン。
(2017年6月14日現在、1ユーロ=123円で換算)
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