「フェラガモ」、コロナ禍で商品価格５〜7%引き上げ

　「サルヴァトーレ フェラガモ（Salvatore Ferragamo）」が、コロナ禍による減収・減益を補うため、商品価格を5〜7%引き上げたという。

　関係者筋が明かした情報だが、メゾン側の広報担当者も事実だと認めた。価格改定は全地域に対して適用される予定だ。

　この動きは、「パンデミックによるロジスティクス・リテール管理コストの増加や、店舗の客足減少の影響を抑制する」ためのものだと関係者筋は話していた。

　「サルヴァトーレ フェラガモ」は事業再編を続けており、昨年は2015年以来4年ぶりの増収へと転じたばかりだったが、コロナ禍が水を差した形だ。

　2020年1〜3月の売上高は3分の1ほど減少しており、7月28日には第2四半期の傾向も発表する。

　2週間前には、「プラダ（Prada）」のパトリツィオ・ベルテッリ（Patrizio Bertelli）CEOも、コスト増加に伴う1ケタ台の商品価格引き上げを発表していた。