fashionsnap
2020/09/07
「エズミ」3Dで体験する21年春夏コレクション公開、隈研吾の建築が舞台に
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2020/09/07
江角泰俊による「エズミ(Ezumi)」が、2021年春夏コレクションを公式サイト上で発表した。建築家の隈研吾が設計した南青山のサニーヒルズ(Sunnyhills)を会場に、建築倉庫ミュージアムの初代館長でArchi Hatch代表を務める徳永雄太が撮影した3Dポートレートショーを制作。視聴者が建築の内部を歩いているような感覚の映像に仕上げたという。
エズミではこれまでも、建築に造詣が深い江角によって、カルロ・スカルパ(Carlo Scarpa)やサンティアゴ・カラトラバ(Santiago Calatrava)といった世界の建築家の作品やデザイン思考をインスピレーション源にしたコレクションを発表してきた。
今シーズンは江角が隈と交わした会話が起点となり、隈の提唱する「負ける建築」の考えからインスパイアされたという。負ける建築とは独創的であると同時に周囲の環境に溶け込み、社会に受け入れられるような建物のことで、デザインと心地よさを両立させる考えだ。江角はこうしたアイデアをファッションに落とし込み、クラフトマンシップの技術と融合。日本の伝統的な竹細工技法の「やたら編み」のデザインは襟や袖などのディテールに、「絡まる」が語源になっている「カラミ織り」をワンピースの首回りに大胆に使うなど、様々な技術を参考にしている。このほか、エズミらしいプリーツのドッキングや、構築的なシルエットのトレンチコートの新作も登場した。
ブランドとして初の試みとなった3Dポートレイトショーは、最先端の3D-VR動画が撮影できるマターポート(Matterport)を採用。3階建てのサニーヒルズ全体を使い、各所に新作を着用したモデルを配置した。一部のモデルは「アシックス(Asics)」と隈がコラボレーションしたシューズ「メタライド アム(Metaride Amu)」を着用。画面上のカーソルで内部を歩いて回るようにコレクションを見ることができる。3階にはデザイン画などが敷き詰められたデスクやトルソーが置かれ、今シーズンの制作過程を垣間見ることが可能だ。
■エズミ:公式サイト
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