掲載日
2020/03/18
2020/03/18
「ザラ」のインディテックス、2019年度は好調 コロナ禍で3月の売上は減少
掲載日
2020/03/18
2020/03/18
「ザラ(Zara)」などを展開するスペインのインディテックス(Inditex)社が発表した2020年度通期業績は、売上高が8%増の283億ユーロ(約3兆3300億円)と好調だったものの、現行年度については新型コロナウイルス感染拡大による「非常に大きな影響」についても言及した。
フランス、イタリア、スペインとヨーロッパの主要国中3国では政府からの要請で全店舗を閉鎖しており、その他の国でも営業中店舗への客足が減少している。
一方で、EC事業は「すべての地域で正常に拡大している」という。インディテックスに限らず、小売業者にとっては励みになるニュースだ。
また、サプライチェーンは通常通り操業しているほか、春夏シーズンの商品は「顧客から非常に良い反応を得た」とも述べている。
しかし、やはり2月1日〜3月16日の期間でグループの売上は4.9%落ち込んでおり、3月頭から計算すると24.1%の減収となる。現在、世界39カ国で3785店舗が休業しているが、新型ウイルス発生地とされる中国では、すでにほぼ全店舗が通常営業に戻っている。
2019年度通期には、EC事業が23%増の39億ユーロ(約4594億2800万円)と売上構成比14%を占めるまでに成長した。
粗利益は7%増の158億ユーロ(約1兆8600億円)だったが、粗利益率は79bps減少して55.9%となった。 EBITDAは44.5%増の76億ユーロ(約8953億3700万円)だった。
既存店売上高は6.5パーセント増で、上半期は5%、下半期は7.5%の増収があった。
(2020年3月18日現在、1ユーロ=118円で換算)
不許複製・禁無断転載
© 2024 FashionNetwork.com