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「アシックス」がスマートシューズ市場参入、フォームの計測データから最適なトレーニングを提案

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fashionsnap
掲載日
2020/07/21
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 「アシックス(Asics)」がスマートシューズ市場に参入し、ノーニューフォーク スタジオ(No New Folk Studio)と共同開発したランニングシューズ「エボライド オルフェ(Evoride Orphe)」を発表した。クラウドファンディングサイト「マクアケ(Makuake)」で10月18日まで購入予約を受け付けている。

Image: アシックス


 アシックスは、スマートシューズの開発に向けて今年1月に投資子会社アシックス・ベンチャーズを通じてノーニューフォーク スタジオに出資。同月にアメリカ・ラスベガスで開催された「CES 2020」でエボライド オルフェのプロトタイプを発表していた。

 エボライド オルフェはミッドソールの内部に、走りの動きや振動、衝撃を検知する「加速度センサー」と、足の向きや回転を検知する「ジャイロセンサー」の機能を備えた専用センサー「Orphe Core 2.0」を搭載。これにより、走行した距離やラップタイムに加え、ペース、ストライド、ピッチ、着地パターン、接地時間、接地の角度、着地衝撃、プロネーション、足の左右差といったデータを収集し、着用者それぞれのランニングフォームを可視化する。ノーニューフォーク スタジオはアシックスとの協業にあたり、ランニングの妨げにならない様に同社の旧型センサーを約50%軽量化したOrphe Core 2.0を開発。センサーは約1時間の充電で7時間程度使用できる。

 11月頃にリリース予定の専用アプリとシューズに搭載したセンサーをBluetoothで接続すると、計測したランニングフォームを確認できる。これに加えて、アプリの機械学習機能がデータを基に、適切なフォームの提案やトレーニング方法の紹介といったパーソナライズサービスを提供。アプリとシューズを接続しながら走行した場合は、音声でリアルタイムに正しいフォームをレクチャーする。

 シューズ本体には、今年発売した新作のランニングシューズ「エボライド(Evoride)」をベースに採用。ミッドソールに軽量で反発性に優れた「Flytefoam Propel」を使用し、着地時の快適さと推進力を両立させた。ソールは弓形にカーブしたデザインで、足首部の過度な屈曲を抑えて足首関節のエネルギー消費を減らすことで走行効率を高めている。アッパーは部位ごとに織り方を変え、フィット感を従来モデルより向上させた。メンズとウィメンズの両方を揃え、カラーはブラック×ピュアゴールドとホワイト×ピュアゴールドを用意する。価格はセンサー付きが3万3000円(マクアケでは3万1500円)、センサーなしの靴のみが1万2000円(マクアケでは1万1500円、いずれも税別)。商品は11月から順次発送する。

 アシックスでは、デジタル技術を活用してモノ・コトの両方からランニングライフを活性化させるランニングエコシステムの構築を進めている。同社の執行役員でスポーツ工学研究所所長の原野健一氏は「これまで自社では専用のランニングマシーンを使ってランニングフォームを分析し、蓄積した膨大なデータから最適なトレーニングや走り方を提案してきた。エボライド オルフェはその機能をプロから一般までのランナーがいつでも利用できるので、多くの人のランニング生活をさらに充実させていきたい」と話した。CES 2020でプロトタイプを発表した際の反応は好評で、日本での展開で基盤を固めた後は海外展開も視野に入れている。


■エボライド オルフェ:販売ページ
 

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