「アメリカンアパレル」のマーケティングが変化 よりソフトなブランドイメージに

 少しずつ再生の道を模索している「アメリカンアパレル(American Apparel)」が、マーケティングを始め様々な戦略を見直しつつある。

よりクリーンになったキャンペーン - American Apparel

 リテールデータリサーチ会社Editdによると、「アメリカンアパレル」は既に商品を縮小しており、8月にオンラインショップに並んだ新作モデルはわずか17型だった。新学期が始まるこの時期、競合相手である「アーバンアウトフィッターズ(Urban Outfitters)」が1087型、「H&M」が677型を発売したことと比較すれば、大きな変化であることがうかがえる。2014年には1万4000型の商品を展開していた「アメリカンアパレル」だが、現在ではその4分の1程度の型数だという。
 
 また、ウェブサイトに新しいシステムを導入、利便性も向上させた。一般人をモデルに起用した写真は見られず、インハウスで撮影された写真のみが掲載されている。ロゴもよりソフトになり、ヴィンテージファッションやアーティストとのコラボレーションも時代の流れを反映して廃止した。
 
 中でも注目すべき変化は、広告キャンペーンやニュースレターに表れるビジュアルが、よりソフトになったことだろう。
 
 「意味深なポーズや、隠し撮り風の演出は完全に消えた。最新の『アメリカンアパレル』のキャンペーンは、『コス(COS)』並みにクリーンだ」とEditdは指摘。
 
 新たに設定したターゲット層に合わせ、こうしたビジュアルアプローチに行き着いたとEditdは見ている。20〜30ドルで高品質なベーシック商品を求める25〜35歳の"クラシックガール"、低価格帯の商品を購入する"高校生"、そしてユニークなものを探す"パーティーガール"といった3つの層を対象にしているというのが、同社の分析だ。
 
 「アメリカンアパレル」の商品のうち28%は20〜30ドルの価格帯のもので、
20ドル以下の商品を多く揃える「H&M」、「ユニクロ」、「アーバンアウトフィッターズ」と比べると、やや高めの値段設定とも言える。一方で、「ギャップ(Gap)」は10〜20ドル、20〜30ドルといった価格帯で展開しており、「アメリカンアパレル」は、「ギャップ」と「エヴァーレーン(Everlane)」(サンフランシスコ発の徹底した透明性を謳うEC特化型アパレルブランド)の間あたりのポジショニングに落ち着くのではないかと、Editdは結論付けている。
 
「こうしたポジショニングを維持したいのであれば、品質に力を注いでいかなければならないだろう」。
 

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