2017/11/06
「イヴァンカ・トランプ」ブランド、米国の消費者イメージランキング下位10位に
2017/11/06
英調査会社ユーガブ・ブランドインデックス(YouGov BrandIndex)の調べによると、ドナルド・トランプ米大統領の長女イヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)氏が立ち上げたブランド「イヴァンカ・トランプ」に対するここ6ヶ月間の消費者イメージは、対象1600ブランドの中で下位10位にランクインしたという。

今回の調査は、ニュース記事に基づき、対象となる1600ブランドに対する米国人消費者の意見を聞くというもの。共和党支持者の多くが「イヴァンカ・トランプ」に対して好意的な見方を示しており、対する民主党支持者は主にブランドのネガティブなニュースを耳にしているというが、これは当然の結果とも言える。
しかし一方で、民主党支持者からも「イヴァンカ・トランプ」についてポジティブなニュースを聞いたという声があり、ブランドに対するイメージはやや向上しているようだ。これは同氏が執筆した働く女性向け啓発本、『Women Who Work: Rewriting the Rules for Success(働く女性たち:成功のルールを書き換える)』の出版に伴うものとも考えられる。逆に共和党支持者によるブランドの評価には、やや陰りが見られる部分も。
創始者であるイヴァンカ・トランプ氏本人は、無給の大統領補佐官就任に伴いブランドを退任しているが、残された「イヴァンカ・トランプ」は様々な非難を浴びている。海外の工場は世界でも類を見ない劣悪な労働環境であるとされ、米国内では知的財産権侵害で複数の企業から提訴されている状態だ。最近では、商標登録済みのテキスタイルデザインを盗用したと訴えられて勝訴したものの、「アクアズーラ(Aquazzura)」との裁判は継続中だ。
また、ユーガブ・ブランドインデックスは、「トランプ・ホテル(Trump Hotel)」ブランドに関しても下位10位内にランクインしていることを発表。他の競合相手と大きく差がついたという。
調査の対象となるのは18歳以上の米国人約250万人で、2017年には「オールド・ネイビー(Old Navy)」が米国内で最もポジティブなイメージを与えるアパレル小売ブランドになっている。
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