2020/01/17
「ギャップ」と「テルファー」がコラボ
2020/01/17
今注目の新進ブランド「テルファー(Telfar)」が、「ギャップ(Gap)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。パリ メンズファッションウィーク期間中に発表された。「テルファー」は、先日フィレンツェで開かれた「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」でショーを行ったばかりだ。

インクルーシブかつアンダーグラウンドなファッションを提案する「テルファー」は、2005年にアフリカ系アメリカ人デザイナーのテルファー・クレメンス(Telfar Clemens)が立ち上げた。「ギャップ」とは、「皆のための、手の届くファッションという哲学と、普遍的なベーシックアイテムで構成されたワードローブ」という点が共通しているという。
「ギャップ」は「出自やジャンル、貧富の差を問わず、文字通り皆のためのもの」だと話すテルファー・クレメンス。「2020年にはこのコンセプトにのっとり、世界中の都市に僕の服を届けて、もっと多くの人が手に取れるようにしたいと思いました。『ギャップ』ならそれを実現できる」と説明した。
現在のところはロゴが発表されているばかりだが、今後コラボレーションアイテムの詳細も公表されるという。「表現の自由を奨励し、ポジティブな変化を起こすような、新しい商品をともに作り出すこと」がねらいだ。
過去には、2017年の「AMI」との協業のほか、2018年には「GQ」とのコラボレーションで「バルマン(Balmain)」、「ディースクエアード(DSquared2)」、「エムエスジーエム(MSGM)」などがデザインしたフーディーを発売した「ギャップ」。「コラボレーションは『ギャップ』にとって大切な要素です。『テルファー』との協業によって、現代のアメリカンファッションを反映したコレクションを作りたいと思っています」と話している。
親会社のギャップグループは、「オールドネイビー(Old Navy)」の分社化中止を発表したばかりだ。昨年11月にはアート・ペック(Art Peck)CEOが退任し、230店舗の閉鎖も決定した。2020年度第3四半期決算では、売上高2.2%減の40億ドル(約4405億8600万円)を計上している。
(2020年1月17日現在、1米ドル=110円で換算)
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