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「グッチ」、欧州と日本で増収 停滞する中国補う

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Reuters
掲載日
2015/10/23

 「グッチ(Gucci)」の第3四半期は、既存店ベースの売上が0.4%減となった。中国人観光客の西欧および日本での消費により、その他アジア諸国での減収を部分的に相殺した形だ。

 第2四半期は4.6%の伸びを見せたが、その後の減収は予想されていた。特に中国において、古いコレクションに対する例外的な値引きを行ったことが影響している。

Gucci SS16 Milan Fashion Week - © PixelFormula


 投資家は、「グッチ」が再び伸びを見せると考えている。新CEOのマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)と新クリエイティブディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)就任の影響は、15年末から16年始めにかけてようやく表れてくるからだ。
 
 ケリング(Kering)グループのジャン=フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)マネージングディレクターによると、第3四半期は、中国人消費者からの「グッチ」需要が大幅に減ったことで、好調な欧州と日本の売上でも完全にカバーできなかったという。中国本土、香港、韓国での売上は縮小した。同氏は、「状況に改善は見られない」とも付け足す。

 この第3四半期、欧州では27%、日本では24%と「グッチ」は売上を伸ばしている。
 
 ケリングのファイナンスディレクター、ジャン=マルク・デュプレ(Jean-Marc Duplaix)氏は、「当期は過渡期であり、ブランドの再編成は実行に移されて間もない状態だ」と説明する。アレッサンドロ・ミケーレによるデザインは、先月ようやく店頭に並んだばかりだとも付け足した。
 
 中国株下落が国内および海外でのラグジュアリー消費におよぼす影響については、デュプレ氏は断言を避けた。
 
 決算発表の後、「両者に相関性があるとは必ずしも言えないと考えている」とコメント。

 一方、競合グループであるLVMHは、中国株の下落が特に「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」ブランドの売上に影響したことを、今月始めに明かしている。
 
 実際、中国のラグジュアリー市場は、政府の反汚職運動から停滞の傾向を示していた。
 
 「先週からラグジュアリー企業の芳しくない結果ばかりが発表されているが、『ケリング』はその限りではない。実際、第3四半期のオーガニックグロースは予想を上回る結果だった」とBNPパリバのアナリスト、リュカ・ソルカ(Luca Solca)氏。
 
 先週決算を発表した「バーバリー(Burberry)」や「ヒューゴ・ボス(Hugo Boss)」は、中国での需要低下の影響を受けたと述べている。
 
 ケリンググループの連結決算では既存店ベースの売上が3.1%増加し、特に「サンローラン(Saint Laurent)」ブランドが大きく伸びた。
 
 「プーマ(Puma)」はスポーツラインをリブランドしたことが功を奏し、既存店ベースで3.9%売上増。
 
 ウォッチ事業については「引き続き、厳しいマーケットの影響を受けている」とのことだが、「ブシュロン(Boucheron)」、「ポメラート(Pomellato)」、「キーリン(Qeelin)」などのジュエリーブランドは、11%伸びた。
 
 また、4年前に買収したイタリアンブランド「ブリオーニ(Brioni)」は、「不安定」な状態が続いているという。

 

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