2019/07/01
「ケンゾー」がフェリペ・オリヴェイラ・バティスタを新アーティスティックディレクターに
2019/07/01
キャロル・リム(Carol Lim)とウンベルト・レオン(Humberto Leon)のデュオが去った「ケンゾー(Kenzo)」だが、かねてから関係者筋が話していた通り、新アーティスティックディレクターに元「ラコステ(Lacoste)」のフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)を起用した。

親会社LVMHによるとバティスタは7月始めに着任し、「ケンゾー」の全コレクションを監修するという。来年1月にメンズ・ウィメンズの2020-21年秋冬コレクションをパリで発表してデビューを飾る。「彼のクリエイティブな視点は現代的で新しく、引き続きメゾンのユニークな遺産から更なる可能性を引き出せると考えている」とシルヴィー・コラン(Sylvie Colin)CEO。
フェリペ・オリヴェイラ・バティスタは8年間「ラコステ」のアーティスティックディレクターを務めた。その間にブランドの売上は倍増したものの、昨年退任を発表。スポーツウェアを都会的でクールなデザインに昇華したことで若い客層の取り込みに成功している。
元々は建築を学んでいたが、「バレンシアガ(Balenciaga)」に感銘を受けファッションの道に進む。ロンドンのキングストン大学デザイン学部を卒業し、「マックスマーラ(Max Mara)」や「ルメール(Lemaire)」、「チェルッティ(Cerrutti)」などで経験を積んだ。

「『ケンゾー』は、広がっていく自由と躍動のブランド。プレイフルでエレガントなスタイルや、フレッシュなユーモアを高田氏は残してくれた。『ケンゾー』は自然や文化的な多様性を祝福しているし、これは昔も今もブランドの核をなしている。特に今日ではこれらの主題が今までになく大きく取り上げられていて、『ケンゾー』の未来を描くのに欠かせないものだ」とフェリペ・オリヴェイラ・バティスタはコメントしている。
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