「サンローラン」、問題広告の取り下げが完了 

 「サンローラン(Saint Laurent)」最新キャンペーンイメージの一部が「品位を損ねる」として排除を要請されていた問題で、フランス広告規制当局(以下、ARPP)は3月10日、掲載取り下げが完了したと発表した。

「サンローラン」問題のビジュアル - archiv

 3月8日夜に広告が取り下げられたとARPPのステファン・マルタン(Stéphane Martin)会長は明かした。件のイメージについてARPPには200件近い抗議が届いており、特に女性モデルが大きく開脚した構図に批判が集まったという。
 
 こうした理由での広告取り下げは「非常に稀な」ケースだとマルタン会長。ARPPでも過去7年間で類を見ないと話す。
 
 問題となったのは、網タイツにハイヒール姿の女性が大きく開脚したものと、非常に痩せたモデルがピンヒールのローラースケートを履いてスツールに凭れかかっているイメージの2件だ。
 
 メゾン側は、AFPの取材に対して回答を控えている。
 
 ARPPに寄せられた苦情は幅広く、「品位を損ねるイメージ」や、「女性を物のように扱っている」、「拒食症を推奨している」といったもの、さらに「婦女暴行を誘引しかねない」といった内容もあった。
 
 8日は国際女性デーにあたるが、その前日にはツイッターにて「YSL Retire Ta Pub Dégradante(YSLよ、品位を損ねる広告を取り下げろ)」とのハッシュタグ付きでイメージが拡散される事態も起こっている。
 
 フランスのローレンス・ロシニョル(Laurence Rossignol)女性権利大臣も、該当キャンペーンの「取り下げ」を求めていた。「この広告にはあらゆる問題を内包している。まず女性に屈辱的なポーズをとらせているし、(中略)さらに拒食症と言ってもよい痩せたモデルを使っている」と現地のテレビ番組で指摘している。
 
 今回のキャンペーンはパリ ファッションウィーク中に始まったもので、4つのビジュアルで構成され、雑誌の他に250ヵ所近くでも掲載されたという。
 
 2015年6月にも、英エル(Elle)誌に載った「サンローラン」の広告が、イギリスの広告基準局(Advertising Standards Authority)によって禁止された事例がある。出演しているモデルが「病的に痩せている」ことが理由として挙げられていた。
 

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