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「シャネル」、ファーフェッチの"AR(拡張リテール)"を導入

掲載日
2020/02/04

 「シャネル(Chanel)」が、ファーフェッチ(Farfetch)社の"Augmented Retail(拡張リテール)"構想を店舗に取り入れる。今年上半期中に3件の導入を予定しているという。

19 rue Cambon - Photo: Olivier Saillant, courtesy of Chanel


 ファーフェッチと開発したプロジェクト「Boutique of Tomorrow」は、最先端の技術と店舗でのショッピング体験、そしてパーソナルショッパーとをシームレスに繋ぐ。
 
 「シャネル」側は、「『シャネル』のリテールのノウハウと、ファーフェッチ社のデジタル技術の融合です。ラグジュアリーなショッピング体験というのは、10年後も20年後も実店舗にあるという事実をあちらは理解している。我々としても、未来の顧客について思いを巡らせた結果、今回の新しい顧客体験を試したいと考えました。これはテストであり、学習するためのアプローチなのです」と説明している。

 2018年2月にファーフェッチ社と合意し、昨年春から段階的にローンチしていたコンセプトは、先月大きく前進した。

The connected mirror - Photo: Chanel

 
 昨年のテストが好調だったことを受け、今後はフランスの旗艦店2店舗、およびパリ市内の百貨店内店舗にも6月末をめどに順次導入する予定だという。
 
 まず、顧客は店舗に足を運ぶ前に、専用アプリで好きなルックをあらかじめ選んでおく。そしてショップでのアポイントメントを取って来店すると、ウィッシュリストにあるアイテムが用意されているという仕組みだ。試着室にあるコネクテッドミラーはRFIDタグを読み取り、持ち込んだアイテムのランウェイルックやディテール、動画などを映し出すこともできる。
 
  「『マジックミラー』だなんて言わないでくださいね。それ以上のものなんですから!アプリから実際の来店まで、『拡張リテール』はいかがですか?」と話すのはファーフェッチのリテールイノベーションプロジェクト「Store of the Future」を率いるサンドリーヌ・ドヴォー(Sandrine Deveaux)だ。
 
 「ファーフェッチにとってまたとない機会です。『シャネル』のようなブランドと仕事ができるんですからね。我々のビジョンは似ています。シームレスなテクノロジーによって、顧客体験を強化し、ファッションアドバイザーのパワーを高めることができるのですから」。

Photo: Chanel


 操作の習得などは販売員にとっても複雑な作業ではあるが、ブランドに対する視野を広げ、より深い商品知識を得ることができるという。
 
  「近くにお住まいのお客様で、もう5年ほど来ていただいている方がいらっしゃるのですが、ベルトをお求めでした。そのベルトはショーでも様々なルックに使われていたので、幅広い着こなしをお見せしたんです。ミラーに映るイメージを色々とご覧になった後で、結局、以前なら手に取っていなかったようなツインセットをご購入くださいましたよ」とファッションアドバイザーの一人は話してくれた。
 
 コネクテッドミラーは、オートクチュール以外の全8コレクションすべてを網羅している。春夏、秋冬のレディ・トゥ・ウェアとプレコレクション、メティエダール(Metiers d’art)、ココ・ビーチ(Coco Beach)、ココ・ネージュ(Coco Neige)まで、異なるショーやシーズンのアイテムを組み合わせたスタイリングも可能だ。ファッションアドバイザーは即座に在庫を確認できるため、商品がその日に入手できるかどうかがわかる。
 
 

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