2019/12/10
「テッドベーカー」CEOが退任 業績振るわず事業見直し
2019/12/10
「テッドベーカー(Ted Baker)」のリンジー・ペイジ(Lindsay Page)CEOが即時退任する。後任には、レイチェル・オズボーン(Rachel Osborne)現CFOが就くという。
ペイジCEOは、「ハグ強要」疑惑で昨年辞任した創業者のレイ・ケヴィン(Ray Kelvin)の後継として、今年4月に就任したばかりだ。しかし、経験豊富な同氏の手腕をもってしても業績は改善しなかった。
また、同社は2020年1月期通期業績予想についても下方修正を発表しており、修正後は税引前利益500万〜1000万ポンド(約7億1600万〜14億3100万円)を見込み、「最終的な予想はクリスマスの売上に左右される」としている。
11月およびブラックフライデー時期についても「利益率と売上が予想に届かず」、「こうした厳しい状況が続くことが予想され、通期業績予想に関しては慎重な見方が求められる」と判断したという。
「この12ヶ月は間違いなくブランド史上最も厳しいものとなった」とも述べ、グループ全体を通した業績改善と効率向上に取り組む姿勢を示した。
2019年12月7日までの17週間のグループの業績は、売上高が前年同期比0.3%減の2億380万ポンド(約291億6200万円)で、為替の影響を除くと1.2%の減収となっている。オーガニックベースでは3.1%減だった。
小売事業も5.7%の減収。卸売事業は15%伸びたものの、オーガニックベースでは1.9%にとどまっている。
さらに、売上構成比31%を占めるECの売上高も0.7%減という結果になった。主にイギリスとヨーロッパで不調だったが、唯一アメリカのECだけが為替の影響を除き28.9%の増収を計上している。
(2019年12月10日現在、1英ポンド=143円で換算)
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