ニューヨーク・ファッションウィークのハイライト:アレキサンダー・ワン10周年、ラコステ、アルチュザラ、エルヴェ・レジェ

 9月12日、アレキサンダー・ワン(Alexander Wang)はニューヨークでブランドの10周年を祝った。ショーの後、招待客はオープンバーやDJ、ポールダンサーのいるパーティーに招かれることに。セレブリティーも多数参加し、中にはレディー・ガガ(Lady Gaga)やカニエ・ウエスト(Kanye West)、ニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)、メアリー・J. ブライジ(Mary J. Blige)などの姿も見られた。


Alexander Wang 2016SS - Pixel Formula

 31歳になるワンの2016春夏コレクションは、彼の原点であるストリートウェアへの回帰を思わせるものに。特に、フードのついたスウェットにオーバーサイズのTシャツ、ボンバージャケットや、レザー、ビッグニット、ダメージジーンズ、そしてパジャマスタイルのアイテムなども目立った。ワンが男性モデルをショーに採用したのは、初めてのことだ。


Alexander Wang 2016SS - Pixel Formula

 また、10周年記念ロゴ「Do something」がプリントされたフードスウェットは、会場の入り口で販売された。
 
 大きなスクリーンには、デザイナーのキャリアを早送りで再生。「ファッション業界に足を踏み入れた時には、こんな遠くまで一気に来てしまうなんて、考えたこともなかった」と話したアレキサンダー・ワン。ランウェイを小走りにやってきて挨拶する彼は、いつも通りの軽やかな身のこなしだった。
 
 ショーが終わると今度はすぐに幕が開き、オープンバー、DJ 、ポールダンサーが用意された広いパーティースペースが姿を現した。
 
 氷の彫刻には、「Wang10」と10周年記念を祝う文字が。



「ラコステ」は早くもオリンピックムード


Lacoste - Spring-Summer2016 - Womenswear - New York - © PixelFormula
 
 「ラコステ(Lacoste)」のコレクションは、来年のリオ五輪からのインスピレーションをダイレクトに表現した。非常に軽い素材に様々な国旗をミックスした模様がプリントされたものや、ジオメトリックなシルエットなどが目を引く。
 
 「来年の五輪では、『ラコステ』がフランス選手団のユニフォームを担当する。今年先取りしてデザインに取り入れたのは、オリンピックというもの全体に通じるテーマを作り出したかったからだ。(中略)あらゆる国の国旗のモチーフや色を混ぜ合わせ、ユニフォーム的ではない、ファッション性のある表現を目指した」とアーティスティックディレクターのフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)は話す。
 
 2016春夏コレクションでは非常に軽い素材を使用し、エレガントなスポーツテイストに落とし込んだ。ミニドレス、ジョギングパンツから、メンズのオレンジのスーツ、ナイロン素材のオーバーサイズパーカ、また、国旗をミックスしたプリントは、ポロ、ミニドレス、パンツ、ブルゾンなど様々なアイテムで登場した。
 


「アルチュザラ」、洗練されたバスクスタイル


Altuzarra - Spring-Summer2016 - Womenswear - New York - © PixelFormula

 「アルチュザラ(Altuzarra)」の2016年春夏コレクションは、洗練された現代的なバスクスタイルに仕上がった。エスパドリーユにはジュートを用いずヒール仕立てにし、あえてざっくりした風合いや皺のある素材を使用、シェルやクロコで装飾を施すことで、イブニングにも対応するシックなものに。
 
 デザイナー、ジョゼフ・アルチュザラ(Joseph  Altuzarra)は、中国系アメリカ人の母とフランスのバスク地方出身の父を持つ。彼にとって、自身のルーツの一つであるバスク文化を体現するには、エスパドリーユは必要不可欠なアイテムだった。「エスパドリーユを発表したいと思っていて……でも、タウンユースにも対応するものを作りたかった。ジュートだと(中略)少しビーチなムードに傾きがちだから」とAFPに語る。
 
 
 そこで、ジュートを使わないというアイデアが浮かんだ。今回発表したエスパドリーユは、リネン、レザーやバックスキンをメインに使用、編み上げの要素は残しつつも、ソールはレザーで作り、シャープなハイヒールに仕上げた。
 
 このエスパドリーユを合わせるのは、非常にニューヨークらしいスタイルのルックだ。ブルーのソフトなリネンパンツには、臙脂のクロコ素材カシュクールをオン。ドレスやセーターにはシェルボタンを用いた。また、シーズンカラーの鮮やかなオレンジのアンサンブルの他は、臙脂やベージュ、白、ネイビー、アマゾングリーンなど、非常に柔らかく軽やかな色使いが主流に。リネンのコンビネゾンやシルクのドレスなどは皺のある素材感が目立ったが、洗練されたフェミニンな雰囲気を作り出すのに成功していた。
 
 父方のルーツにインスピレーションを受けたことに関して、「非常に誇りに思っている。バスクは私の血に流れるもので、私の一部だ」とデザイナーは強調している。


30周年を迎えた「エルヴェ・レジェ」


Herve Leger - Spring-Summer2016 - Womenswear - New York - © PixelFormula

 セクシーでボディコンシャスなドレスを中心にしたコレクションは、それだけでなく、より自由でダイナミックなクリエーションに仕上がった。ビーズやマクラメ、スタッズやビジューを用いて高級感を演出した「エルヴェ・レジェ(Hervé Léger)」は、ブランド30周年を祝った。
 
 2016春夏コレクションに30点、30年の歴史を回顧したコレクションに30点、計60点のモデルを披露。特に体に張り付くようなストレッチドレス「バンディッジ(bandage)」は、ブランドを一躍有名にした代表的なアイテムだ。

 新コレクションは、「バンディッジドレスだけではなく、非常に幅広い提案をしている」とルバ・アズリア(Lubov Azria)。マクラメ、レザー、ジャカード、ビーズなどをふんだんに用いた。「スポーツテイストのアイテムも多数発表している」とも付け加える。
 
 彼女にとって、エルヴェ・レジェのドレスは何よりもまず、「気取らずに素敵だと感じる、自信が持てる」服だという。
 

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