2017/06/15
「ハンティング・ワールド」、ピッティで初のウェアコレクション発表
2017/06/15
「ハンティング・ワールド(Hunting Word)」が、イタリア・フィレンツェで開催中のメンズ展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」にて、初のウェアコレクションを披露した。1965年にロバート・リー(Robert Lee)がアメリカで立ち上げた同ブランドは、近年日本の伊藤忠商事の傘下に収まった。現在はアジアで40店舗を展開しており、フィレンツェにも1店舗を所有しているほか、生産も同地で行っている。全世界で50店舗近いマルチブランド店と取引がある。
「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」の相澤陽介をクリエイティブチームに加えたばかりの「ハンティング・ワールド」。ブランド初となるレディ・トゥ・ウェアのフルコレクションは、旅の世界にインスパイアされたもので、レオポルダ駅の壁に映ったバーチャルな列車にも表れていた。
ジャケットとバミューダパンツに身を包んだ一人目のモデルは、過去の行先を示すパッチに覆われたレトロなスタイルの大きな旅行鞄を下げて登場。このパッチはデニムジャケットなど他のアイテムにもあしらわれていた。
また、他にも様々なスタイルのバッグを手に登場したモデル達だが、中にはもちろん、ナイロンのベース生地にウレタンフォームを張り合わせ、そこにナイロンジャージーを裏張りした素材 "バチュー(Battue)"を用いたメゾンの代表作も。
世界中を飛び回る都会の"グローブトロッター"に向けたシルエットに、足元はスニーカーやエスパドリーユ、レザーのレスアップシューズを合わせ、カジュアルとクラシックの間でリラックスしたアティチュードを表現していた。
ワードローブとしては、トレンチ、ブルゾン、シャツ、バミューダパンツ、ドレス、ニットといったシンプルで普遍的なアイテムを揃え、カラーの調和や対照で遊びつつ、控えめなエッジを効かせたものに。
ポケット、ストライプ使い、ブルゾンのカモフラージュ風モチーフをバッグにも用いたりと、ディテールにも目が行く。ドレスに描かれた細かい花柄はレースのような効果をもたらし、スカイブルーのロングシャツはストライプのスカートとスタイリング、さらにプルオーバーにはリネンのゆったりしたパンツを合わせていた。
「アメリカ発のブランドながら、全てイタリアで生産しています。(アメリカの)カジュアルな面と(イタリアの)よりフォーマルな面と、この二つをミックスしたいと思いました」と相澤陽介は当紙に語った。自信のブランド「ホワイトマウンテニアリング」は、現在日本国内では64店舗で販売されており、さらに海外でも100店舗以上と取引がある。
不許複製・禁無断転載
© 2024 FashionNetwork.com