2019/12/13
「バルマン」次期CEOは「ザディグ エ ヴォルテール」から
2019/12/13
「バルマン(Balmain)」が、退任したマッシモ・ピオンビーニ(Massimo Piombini)CEOの後継として、「ザディグ エ ヴォルテール(Zadig & Voltaire)」現トップのジャン=ジャック・ゲヴェル(Jean-Jacques Guével)を起用した。

フランス出身のゲヴェル次期CEOは、2017年に同国のアパレルブランド「ザディグ エ ヴォルテール」のトップに就任。1995年に「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」でキャリアをスタートし、その後「エス・テー・デュポン(S.T.Dupont)」を経て2004年に「セリーヌ(Céline)」で10年近くインターナショナルマネージャーを務めた。その後LVMHグループのファッション部門の開発マネージャーに昇進している。
「ザディグ エ ヴォルテール」では、特にアメリカでの成長を中心とした発展を期待されて就任し、積極的に販売網を拡大し、現在ブランドは世界各国に120店舗を展開し420の小売店で販売されるまでに成長した。「バルマン」も新たなストアコンセプトを発表したばかりで、今後それを世界的に発展させていくためにも、同氏の経験が鍵になるだろう。
ジャン=ジャック・ゲヴェル次期CEOは来年2月に着任予定だ。
「ファッション業界の誰もがそうであったと思いますが、私も近年の『バルマン』の目を見張る成長に驚かされた一人です」とゲヴェル氏はコメントしている。
「クリエイティブディレクターに就任して以来、オリヴィエ・ルスタン(Olivier Rousteing)は、創業75年のメゾンのヘリテージとクラフトマンシップを重んじながら、新しい世代の要求に上手く応えてきました。彼とチームの皆さんと協力して仕事ができることを心待ちにしています。このユニークなビジョンで、将来的にさらなる成長を遂げられるでしょう」。
2018年度の「バルマン」の売上高は1億8500万ユーロ(約226億8500万円)で、特にオンラインでの売上がけん引した。ECの売上構成比は30%に上る。メゾンは直営チャネルの拡大に力を入れており、今後2、3年で世界中に30〜40店舗を展開することを目指す。
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(2019年12月13日現在、1ユーロ=123円で換算)
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