2016/12/15
「マノロ・ブラニク」、消費者の要望に応えてコレクションスケジュールを変更
2016/12/15
「マノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)」が、従来のシーズン編成を変更し、コレクション発売のスケジュールを新しい名称と共に打ち出した。
2017年1月からは「スプリング」、「サマー」、「オータム」、「ウィンター」の4シーズンでコレクションを発表し、従来の「春夏」、「プレフォール」、「秋冬」、「リゾート」といった編成は取り止める。
「ファッション業界が用いている名称は、消費者の要望や行動パターンにそぐわないと思った」とクリスティーナ・ブラニク(Kristina Blahnik)CEO。
「従来の春夏コレクションは1月に、秋冬コレクションは7月に発売されるが、北半球では、雪が降っているのにリネンのサンダルを履いたり、炎天下でファーのついたブーツを買いたいというような要望は聞かない。より自然で理にかなった名前をつけることで、より適した商品を提案できると考えた」。
「マノロ・ブラニク」は、展開店舗の分布や各地の気温、売上数量、消費パターンなどを分析してレポートを作成したという。現在世界33ヵ国290店舗で販売しているが、消費者に側に立った提案を目指す。
「ラグジュアリー商品の消費者行動は変化を遂げたと思う。現代の社会情勢を反映して、今この瞬間の満足を求める向きが増えた印象だ。我々の新しいビジネスモデルは、こうした動きにも対応している」とCEOは続ける。
卸売に関するキャンペーンの時期は以前と変わらず、プレス向けの発表会は年に4回開く予定だ。
消費者寄りのビジネスモデルを採用する動きは、昨今ファッション業界でも増えてきている。「バーバリー(Burberry)」、「トム・フォード(Tom Ford)」、「ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)」といったブランドもランウェイショー直後からコレクションを小売販売する" see now, buy now"形式を採用しており、大きな業績を上げている。
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