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2017/07/21
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「ユニクロ」、インド進出を延期か

掲載日
2017/07/21

 「ザラ(Zara)」や「H&M」、「ギャップ(Gap)」といったファストファッションブランドがインドでの事業を拡大させているなか、「ユニクロ(Uniqlo)」は出店場所の問題により同国への進出を延期することになったと報じられている。

Uniqlo.com


 「ユニクロ」は今年中に、現地完全子会社を設立しインド市場への進出を果たす予定だったという。A.T. カーニーのレポートによれば、単独ブランド事業のシングル・ブランド・リテールについて100%まで外国直接投資を政府が認めているインドは、世界で最も小売業に機会の開かれた国となっている。
 
 当初は合弁会社を立ち上げるため現地の提携先を探していた同社だが、最終的に単独で完全子会社を設立し、今年中にインドに店舗を開設することを決定した。

 しかし、北インドには条件を十分に満たす物件がなく、インドへの初出店は約1年ほど遅れることになると、現地のエコノミック・タイムズ(Economic Times)紙は伝えている。
 
 世界のファッションブランドにとって、インドで、特に大都市で適切な店舗用物件を見つけるのは非常に難しい。また、人口50万から400百万人の中小規模の都市でも、高い賃料に見合うだけの収益を得るのは容易ではない。
 
 「ユニクロ」は、インド市場の現状を把握し、適切な時期に改めて出店するという意向を示している。
 
 「グローバルなアパレル企業として、『ユニクロ』は多くの外部企業と連携し、既存の市場と新規市場、双方で適した物件を探している。インド市場への参入に関しては、正式な発表は一切行っていない」と広報担当者はエコノミック・タイムズ紙に対して語った。「既存の市場に対しても新規の市場に対しても、『ユニクロ』は何かしらの決断をする前に、多数の候補地をリサーチしている」。
 
 ファッション産業が花開きつつあインドには多くの可能性が期待されているが、価格に敏感な同国の消費動向に対して有効な手立てを考えることも重要だ。「ギャップ」や「ザラ」といった外国ブランドは高価なオペレーションコストに苦しんでおり、インド国内の価格を大幅に下げることで初めて利益を上げている。
 
 インド商工会議所連合会(FCCI)とPwCコンサルティングによるレポートによると、インドの小売市場は、年間平均成長率(CAGR)12%、2016年時点の6300億ドル(約70兆3000億円)から、2020年までに倍増し1兆1000億~1兆200億ドル(約122兆7400億~133兆9000億円)まで成長する見込みだ。
 

(2017年7月21日現在、1ドル=112円で換算)
 

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