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「ランセル」、リシュモンから伊ピークアドロへ売却完了

掲載日
today 2018/06/04
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 リシュモン(Richemont)グループは、傘下の「ランセル(Lancel)」をイタリアのピークアドロ(Piquadro)へ売却したと発表した。取引の詳細については明かされていない。

Lancel


 5年前にも一度「ランセル」売却を試みたリシュモンだが、当時は取引まで至らず、結局はブランド再編に落ち着いた。しかし、やはりその後も業績は振るわず、けん引役として好調に伸びている「カルティエ(Cartier)」や「クロエ(Chloé)」といった他の傘下ラグジュアリーブランドに比べると、グループの足を引っ張る存在となっていた。
 
 取引額や条件は明らかになっていないが、リシュモン側は今回の売却が2019年 3月期のキャッシュフローに与える具体的な影響は無いとしている。

 「ランセル」売却についての交渉が発表されたのは数ヶ月前のことだが、当時アナリストはブランドの年間売上高が回復傾向にあり、1億3000万〜1億5000万ユーロ(約167億1700万〜192億9000万円)程度になると予想していた。しかし、親会社リシュモングループが110億ユーロ(約1兆4100億円)近い売上高を記録していることを考えると、その比重は軽微だと言えるだろう。
 
 また、あるアナリストは「ランセル」が少なくとも4000万 ユーロ(約51億4400万円)の年間損失を計上すると予想していたが、現在では損益無しになると見る向きもある。
 
 一方、ピークアドロ社の売上高は8000万ユーロ(約102億8800万円)以下と、「ランセル」よりも規模が小さい会社だ。上記のアナリストは、買収額もピークアドロ社の年間売上高とほぼ同程度だったのではないかと推測する。同社は1年半前にレザーグッズメーカー、ザ・ブリッジ(The Bridge)も取得している。
 
 
(2018年6月4日現在、1ユーロ=129円で換算)

 

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