2016/09/12
「ロシャス」がメンズを再始動、デザインはベアトリス・フェラン
2016/09/12
「ロシャス(Rochas)」がメンズラインを再始動する。アーティスティックディレクターには、高級メゾンでの経験も長いフランス人デザイナー、ベアトリス・フェラン(Béatrice Ferrant)を起用した。

2015年にインターパルファン(Interparfums)が「ロシャス」を買収。同ブランドのウィメンズウェア事業は、それ以前からオンワードラグジュアリーグループが展開しており、13年よりアレッサンドロ・デラクア(Alessandro Dell’Acqua)がデザインを手掛けている。
一方で、メンズウェアのライセンス事業は南米のみでの取扱いとなっていたため、この度インターパルファン社がグローバルなプロジェクトとして再始動を決定、社内に10名程度からなるチームを作り、アトリエと営業の両面を固めてきた。フレグランス専門でやってきた同社にとって、今回は初めての試みとなる。
「ウィメンズ市場の競争は非常に激しいが、メンズは比較的穏やかだ。どこか他とは違ったもの、クリエイティブでありながらエレガント、ラグジュアリー感がありながら知的なスタイルを提案したい」とベアトリス・フェランは当紙に語る。
「自分に手を掛けるのを惜しまず、それでいて自由な精神を持ったパリジャン、という男性像を掲げる。洗練されていながら華美にならず、気取らないエレガンスを体現するような。マルセル・ロシャスの哲学を尊重しつつ、コンテンポラリーで実用的なワードローブに仕上げたい。そこに私自身の持ち味として少しフェミニンな構造を取り入れることで、面白いものを作り出せると思う」。
初となる17-18年秋冬コレクションには120~130型を5~6色で展開。シューズやバッグも展開する。来年1月にパリで発表予定だ。フランスとイタリアで生産し、まずはマルチブランドショップで販売を開始しするという。
ベアトリス・フェランはサンディカ・パリクチュール校を卒業後、「レビオン(Revillon)」や「バレンシアガ(Balenciaga)」で経験を積んだ。03年にマリオ・ルフラン(Mario Lefranc)と立ち上げたブランド「ルフラン・フェラン(Lefranc-Ferrant)」が成功をを収めた。
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