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「無印良品」米子会社がコロナ打撃で破産法申請、日本への影響はなし

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fashionsnap
掲載日
2020/07/10
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 良品計画の米子会社Muji U.S.A. Limited(以下、Muji USA)が、現地時間7月9日に米国連邦倒産法第11章に基づく再生手続を申請した。3月31日時点の負債総額は6400万ドル(日本円で68億4800万円、1ドル=107円)。今後は再生手続に則った事業再構築を念頭におきながら、これまで通り事業を継続する予定。

米国の「無印良品」公式サイトより


 Muji USAは米国市場で「無印良品」を展開することを目的に、良品計画の完全子会社として2006年10月に設立。同年から事業を開始し、現在は18店舗を出店している。米子会社はもともと高い賃料などのコストがかさみ、直近3ヶ年は赤字決算に沈んでおり、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による全店の営業停止による売上の大幅減が追い打ちをかける形となって今回の再生手続に至ったという。良品計画の資料によると、2020年2月期の経営状況は、売上高が1億104万ドル(約110億1918万円)で、営業損益は1005万ドル(約10億9696万円)の赤字、当期純損益は1694万ドル(約18億4766万円)の赤字だった。

 今後は不採算店の閉鎖や賃料の減額交渉などを進め、事業構造の抜本的な転換を図っていくとともに、品揃えの見直しや地域社会との連携強化、デジタル活用を推進し、事業再建を目指す。なお、再生手続は米国事業のみを対象とするものとし、日本を含む他の国や地域の事業についてはMuji USAと関係するものを除き、影響はないという。

 良品計画は同日に2020年3〜5月期の連結決算を併せて発表。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が国内外すべての事業に直撃し、営業収益は787億5300万円(前年同期比29.9%減)、営業損益は28億9900万円の赤字(前年同期は103億5400万円の黒字)で大幅な減収減益となった。欧米事業ではオンラインストアでの販売も含め大部分の店舗で営業停止が余儀なくされたことから、営業収益は41億1400万円(前年同期比30.0%減)、セグメント損失は19億9100万円(前年同期は5億5700万円の損失)となり損失幅が拡大した。また、一部店舗において業績改善の見通しが立たないことから15億3200万円の減損損失を計上した。

 当初未定としていた2020年8月期の通期業績予想については、営業収益1745億円(前期は4387億1300万円)、営業損益は20億円の赤字(同363億8000万円の黒字)、当期純損益は39億円の赤字(同232億5300万円の黒字)の見通しと発表した。

 

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