ヤフーが、個人向けECサイト「Yahoo!バザール」を10月1日からスタートさせる。"あなたがお店になる"をキャッチコピーに、個人ユーザーが固定価格で商品を売買できる第3のECサイトとして「Yahoo!オークション」、「Yahoo!ショッピング」の利点を合わせた"オークションでもショッピングでもない"新しいeコマース体験を提供するという。

　「Yahoo!バザール」は、これまで個人向け出品に利用されていた「Yahoo!オークション」よりも簡単な行程で出品でき、出品料がかからないのが特徴。注文が入った場合にのみ利用料が発生し、注文システム利用料9.45％（税込）とポイント原資負担1％がかかる。今後、最短30秒で出品ができる「Yahoo!バザール出品アプリ（仮）」の提供も予定しており、商品バーコードを読み取るだけで商品名などの各種情報が自動的に反映される他、移動中でも出品できる自動保存機能などスマートフォンのみでも出品できるようにすることでPCを持たない層の利用拡大を狙う。

　決済は購入者が商品を受け取ってから出品者に代金が支払われるシステムで、Yahoo! Japanが料金の支払いを仲介し金銭のやりとりの不安を解消するという。また、「Yahoo!バザール」で商品を購入すると、商品販売価格の1％分の「Yahoo!ポイント」または「Tポイント」が貯まり「Yahoo!バザール」以外でも「Yahoo!ショッピング」などで利用できる。

　ヤフージャパンは、平成24年4月に経営を刷新。現社長の宮坂 学氏は「Yahoo!オークション」や「Yahoo!ショッピング」などを手掛けてきたキャリアを持ちスマートフォンを重視した爆速経営を掲げている。