掲載日
2019/03/28
2019/03/28
「マックスマーラ」、コートの余り布からアップサイクル中綿素材「CameLuxe」を開発
掲載日
2019/03/28
2019/03/28
「マックスマーラ(Max Mara)」が、余った生地をアップサイクルして新たな素材を作る「CameLuxe」プロジェクトを始動した。ミラノでイタリアファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)が開催したサステナブルに関するセミナーで披露された。

ウールやカシミヤを使った"キャメルコート"で有名な「マックスマーラ」だが、素材をカットした時点で当然はぎれが残ってしまう。
「このプロジェクトには1年半を費やしたが、そのおかげで余り布から新しい断熱素材『CameLuxe』を生成することに成功した。2020年からは『The Cube』モデルのダウンコート数型に取り入れていきたい」と話すのは、創業者の孫の一人、エリア・マラモッティ(Elia Maramotti)だ。
まずは布のはぎれを集めて選別し、イタリアにあるグループの工場に運ぶ。それを非常に細かい繊維にした後リサイクルしたポリエステルと混ぜることで、新品とそん色のない保温性を有する中綿素材が完成する。ベネチアの中綿素材専門メーカー「Imbotex Lab」の技術を使って開発したものだという。

「エネルギーや水の消費も少なく、廃棄物、排出CO2も抑えられる。『CameLuxe』は新品と同様の優れた保温性を持つが、新たな材料を消費する必要は一切ない」と同氏は強調する。
「CameLuxe」の製造方法は特許を出願しており、耐衝撃性にも優れ、非常に柔軟で長持ちするうえ、保温効果が高い素材だという。
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