2017/08/31
「ヴェルサーチ」、ヴァージル・アブローとの噂を完全否定
2017/08/31
ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が次期「ヴェルサーチ(Versace)」クリエイティブディレクターに抜擢されるのではとの噂がネット上に出回ったが、ブランド側は完全否定している。

噂の出どころはアメリカのウェブサイト「グロッシー(Glossy)」で、8月31日に「Sources say Virgil Abloh will head to Versace(関係者筋、ヴァージル・アブローが『ヴェルーチ』へと明かす)」と題された記事を掲載した。
「アブローに近い筋の2人によると、彼は『ヴェルサーチ』次期クリエイティブディレクターとしての契約にサインしているところだ」と同記事には記されている。
しかし、「ヴェルサーチ」はこの話を真っ向から否定する。「全くのでたらめだ。そんなことは起こり得ない」と当紙に広報担当者は語った。創業者のジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace)亡き後は、妹のドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)が 20年間クリエイティブディレクターを務めてきた。
そして今年2月、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)が「ジバンシィ(Givenchy)」を去ったことで、次はティッシが「ヴェルサーチ」のデザイナーに収まるのでは、との憶測が業界を飛び交うことになる。確かにブランドの幹部たちと話し合いは持たれたようだが、しかし最終的なオファーが為されることはなかった。
こうした騒動もあり、従来はメディアに好意的なドナテラ・ヴェルサーチも、2月と6月のウィメンズ、メンズ双方のバックステージをクローズドにしてしまった。7月のパリ オートクチュール「アトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)」コレクションも同様だ。
モダンなグラマースタイルを常にアップデートし、ハイファッションとロックンロールの調和を追求し続けている「ヴェルサーチ」のようなメゾンが、スニーカーでその名を知られ、テーラリングのデザインなど一度も学んだことのないようなストリートデザイナー、ヴァージル・アブローを雇う可能性がなぜ出てくるのか、甚だ疑問である。
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